欧米人とはこんなに違った 日本人の「体質」 科学的事実が教える正しいがん・生活習慣病予防 (ブルーバックス)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (240ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062579971

作品紹介・あらすじ

日本人には、日本人のための病気予防法がある!

同じ人間であっても、外見や言語が違うように、人種によって「体質」も異なります。
そして、体質が違えば、病気のなりやすさや発症のしかたも変わることがわかってきています。

欧米人と同じ健康法を取り入れても意味がなく、むしろ、逆効果ということさえあるのです。

見落とされがちだった「体の人種差」の視点から、日本人が病気にならないための方法を、徹底解説!

・日本人は炭水化物を控えてはいけない
・日本人がオリーブオイルを摂りすぎると生活習慣病に
・筋トレをしても、日本人は“やせ体質”にはなれない
・血圧のために減塩すればいいとは限らない
・生活習慣が同じなら、日本人は欧米人より大腸がんになりやすい
・日本人は、欧米人より乳がんになりやすいタイプの乳房を持つ人が多い
・日本人が感染する東アジア型のピロリ菌は、欧米型のピロリ菌と違って胃がんを起こす力が強い
・日本人は、飲酒によって血圧が上がりやすく、すべてのがんの発症率も上がる
・・・・・・など、知られていなかった「日本人ならではの体質」の新常識が満載!

感想・レビュー・書評

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  • 日本人と欧米人は体質が違うから、欧米人のデータがそのまま日本人にも当てはまると思うなという事は納得。
    日本人でも個体差がある。結局は自分自身の遺伝子構造と生活習慣・環境がどうかということ。
    本書のテーマではないが、サプリメントの効果については信頼に足るデータがないことも納得。
    健康おたく本を読んでいつも思うのは「適度に運動し、好きな事をして、おいしいと思うものを食べて、おいしいお酒を飲んで、ぐっすり眠ればいい。」

  • 日本人には、日本人のための病気予防法がある!

    同じ人間であっても、外見や言語が違うように、人種によって「体質」も異なります。
    そして、体質が違えば、病気のなりやすさや発症のしかたも変わることがわかってきています。

    欧米人と同じ健康法を取り入れても意味がなく、むしろ、逆効果ということさえあるのです。

    見落とされがちだった「体の人種差」の視点から、日本人が病気にならないための方法を、徹底解説!

    ・日本人は炭水化物を控えてはいけない
    ・日本人がオリーブオイルを摂りすぎると生活習慣病に
    ・筋トレをしても、日本人は“やせ体質”にはなれない
    ・血圧のために減塩すればいいとは限らない
    ・生活習慣が同じなら、日本人は欧米人より大腸がんになりやすい
    ・日本人は、欧米人より乳がんになりやすいタイプの乳房を持つ人が多い
    ・日本人が感染する東アジア型のピロリ菌は、欧米型のピロリ菌と違って胃がんを起こす力が強い
    ・日本人は、飲酒によって血圧が上がりやすく、すべてのがんの発症率も上がる
    ・・・・・・など、知られていなかった「日本人ならではの体質」の新常識が満載!

    著者について
    奥田 昌子
    内科医。医学博士。京都大学大学院医学研究科修了。愛知県出身。長年にわたり健診センターで予防医学に従事するとともに、産業医として大手化学メーカーに勤務。また医療専門学校で、臨床神経学、病理学などの講座を担当してきた。英語検定1級を持ち、多数の医学文献、医学書の翻訳に従事。翻訳書に『身体が見える・疾患を学ぶ 解剖アトラス』(メディカ出版)、『ジョージィの物語――小さな女の子の死が医療にもたらした大きな変化』(英治出版)など。著書に『健康診断 その「B判定」は見逃すと怖い』(青春出版社)がある。

  • 38
    日本人がオリーヴオイルを使いすぎると
    生活習慣病になる

    39
    動脈硬化を防ぎたいなら
    オリーヴオイルの
    LDLコレステロールを増やしにくいという僅かな効果に目を奪われるより
    油そのものを控えるべき!

    40
    牛乳は必要ない

    日本人の骨粗鬆症の発症率はアメリカ白人の半分

    43
    日本人が赤ワインを飲んでも害のほうが多い

    44
    日本は心臓病の発症率が世界で最も低い
    フランスより低い

    94
    脳出血のリスクは
    飲酒で2.5倍に
    喫煙で2倍に

    タバコを毎日2箱以上吸う男性は
    脳出血と脳梗塞を合わせた発症率が
    2.2倍
    心筋梗塞の発症率が
    4倍以上になる

    酒飲んでタバコ吸えば、危険はさらに高まる

    120
    日本人の血管を守る、大豆と魚のパワー

    日本人が動脈硬化を起こしにくい理由は
    ★★★★★ HDLコレステロールが高いから

    EPAとDHAは
    アジ、イワシ、サバ、サンマに含まれる

    日本人は世界でも最もよく魚を食べ
    心臓病の発症率が低い民族

    127
    卵やイクラは心配ない

    133
    日系移民は、日本在住の日本人より心臓病の発症率が高い
    心臓病の発症には、遺伝的要素より、環境的要素のほうが大きく影響する

    日本は、昔も今も、心臓病の発症率が低い
    欧米白人と比べ、
    ★★★★★ HDLコレステロールが高いから

    136
    日本は先進国の中でも
    がんの死亡率が高い
    アメリカの1.5倍

    だが
    がんの死亡率が高い、ということは
    脳出血や、結核、他の病気で亡くなる人が少ない、ということを意味する
    また
    日本人の平均寿命が長いので、がんは加齢により発症するので、がんの死亡率が高くなっているだけのこと

    発展途上国では
    がんで死亡する前に、感染症を始めとする、他の病気で亡くなる人の割合が高い
    それらの病気は、日本では、治療されるので、死亡しない

    そのため
    がんのなりやすさを正確に計算するためには
    調査対象者の年齢を揃えて比較する必要がある

    年齢調整した統計データを見れば
    日本人の男女ともに
    がんの死亡率は明らかに下がってきている

    がんの「なりやすさ」を見ても
    1位デンマーク
    フランス
    オーストラリアと、続き

    6位アメリカ合衆国
    23位 英国

    48位が日本 下から3番めの低さ

    つまり、日本人は、欧米人と比べれば
    ガンになりにくい

    148
    ガンの70%は、予防できる

    1 肥満を改善する
    2 よく体を動かす
    3 カロリーの高い食品、甘い飲み物を避ける
    4 野菜など、植物性の食品をとる
    5 牛肉、豚肉、などの赤身の肉の摂取を控え
      ハム、ソーセージなどの加工肉は食べない
    6 お酒を控える
    7 塩分を控え、カビのはえた食品は避ける
    8 サプリメントに頼らない
    9 できるだけ母乳で育てる
    10 ガンになった人も、以上の助言に従う

    ガンは、生活習慣病に分類されている


    日本人に合わせた、がん予防法

    日本人を対象とした調査報告を集めて
    国立ガン研究センターが
    2011年に
    『日本人のためのガン予防法12カ条』を公表

    1 タバコは吸わない
    2 他人のタバコの煙を避ける
    3 お酒を控える
    4 バランスのとれた食生活を
    5 塩辛い食品を控える
    6 野菜や果物は、不足しないように
    7 適度に運動する
    8 適切な体重を維持する
    9 ウイルスや最近の感染予防と治療
    10定期的なガン検診を受ける
    11体に異常を感じたらすぐに受診する
    12正しいガン情報で、ガンを防ぐ

    158
    胃ガンの原因はピロリ菌

    昔は、井戸や川の水を使っていたので、日本人の殆どはピロリ菌に感染していた
    しかし、寿命が短かったので、胃ガンで死ぬ前に、現在なら治療できる他の病気で死んでいた。

    167
    日本人と欧米人では、胃の形が違う

    173
    発がん性物質の合成を抑える野菜のパワー

  • 前から気になっていた本がKindle日替わりセールで安かったので買ってみた。

    生活習慣病・がんの予防法をエビデンスに基づいて紹介する内容だが、類書との違いは日本人の体質に焦点を当てている点だ。

    遺伝的要因も環境要因も異なるのだから、日本人と欧米人では体質も病気のなりやすさも異なる。そこに着目し、日本人にふさわしい生活習慣病・がんの予防法を、著者は詳細に紹介していく。

    読者の健康に寄与する実用書であり、興味深い“医の雑学本”でもある。

  • 常々健康な生活を心がけていたつもりだが、目からウロコの内容だった。TVなどで流布されている一般的な情報は便利だが、自分自身で納得できるよう根拠を確認する習慣をつけたいものだ。

  • なんとなく、気付いては居たところをズバリ書いてあった感じ☆

  • 日本人のみを対象にした医学はあまり語られないのでこれは気になるところです。

  • 面白そうと買ったが、16年と少し前の本。
    もう10年近く経つから、その間の研究やいかにということで、最新のやつ、探そ。

  • 遺伝的要因と環境要因から病気のなりやすさを科学的に説明している。
    点灯的な食事と運動が健康に良いことが分かった。

  • 2017年までの最新版。
    言うまでもなく
    科学的事実からの視点から展開する「予防策」。

    常識は常に変わる。
    健康について、常識リバイスのために必須であろう。

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著者プロフィール

おくだ・まさこ
京都大学大学院医学研究科修了。内科医。京都大学博士(医学)。医学部卒業後、博士課程に進み基礎研究に従事。生命とは何か、健康とは何かを考えるなかで予防医学の理念にひかれ、健診ならびに人間ドック実施機関で30万人近くの診察/診療にあたる。海外医学文献と医学書の翻訳もおこなってきた。現在は産業医を兼務し、ストレス対応を含む総合診療を続けている。愛知県出身。著書に『欧米人とはこんなに違った日本人の「体質」』(講談社ブルーバックス)、『内臓脂肪を最速で落とす』(幻冬舎新書)など多数。


「2022年 『日本人の「遺伝子」からみた病気になりにくい体質のつくりかた』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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