「飢餓」と「飽食」―食料問題の十二章 (講談社選書メチエ 20)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (260ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062580205

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  • 学生時代

    この分野を学ぼうと思ったきっかけの本のひとつ。

  • 食料問題
    人口爆発
    食糧増産
    緑の革命
    何をどう食べるか
    栄養不足人口と食糧分配
    飢餓
    食糧援助
    戦略物資としての穀物
    地球環境問題
    食料の安全保障
    マルサスの人口論
    中庸を追求する

  • 世界の人口と食料生産力の拮抗関係や、農業生産における市場と計画の対抗について書かれた本。

    ●現在飢えに苦しむ多くの人々がいるという現実はたしかに悲惨ではあるが、その解決をあまり急ぐと、却って不幸な結末に導かれてしまう。悲惨な現実のすくなくともある部分は、悲惨ではあるが不可避なもの、しかたないものとして認めた飢えで、合理的な解決を求めて工夫を重ねるべきである。科学・技術の無限の発展に対する気体があまりにも強すぎると、成長の限界に対する警戒を忘れて破局を明日に迎えてしまう。科学・技術の進歩は信じながらも十分に慎重な配慮をさまざまの制約条件に対して払うのが良識ある態度である。

    ☆う〜む、全ての人が格差なく幸せに暮らすというのは決して実現できないことなのか?最高を求めるのではなく最悪を避けるという方法しかないのか?

    ●食料援助にも、さまざまの問題がある。しかしだからといって、合理的な政策成しに世界の食料問題が解決される見通しはないのである。とりわけ、持続的農業の実現のためには政策的介入はどうしても必要である。

    ☆市場経済か計画経済か、いかにしてバランスを取っていくのかが問題だ。全て市場に任せるのが本当にいいことなのか?

    しばらく農業や経済系の本を読んで工業製品ではない農産物について、市場と計画のバランスをいかにはかっていくのかについて、今後考察したい。

  • 農学研究院・長南史男特任教授おすすめ

    北大所蔵はこちら
    http://opac.lib.hokudai.ac.jp/opac/books-query?mode=2&code=20565051

  • 9年ぶりに読んだ。大学に入りたての時に読み、僕の進路を大いに曲げてくれた本。本当に大いに曲げてくれた。

    食糧問題、敷いては国際関係、貧困、そういった問題について、複雑なものをFoodを中心に解説してくれている一冊。

    論理的で数字や公式が多く出てくるあたりが農業経済学の流れを組んでいるので、国際協力とかをロジックに語りたい人にはお勧めです。

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