骨から見た日本人: 古病理学が語る歴史 (講談社選書メチエ 142)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062581424

感想・レビュー・書評

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  • 古人骨の調査から当時の社会状況を読み解き、現代の疾病治療にも役立てようという内容です。

    歴史については、
    牧歌的な社会と思われている縄文時代にも戦闘があったと思われる、
    縄文〜弥生の、狩猟採集から農耕社会への過渡期に、結核が日本に持ち込まれ、原住の縄文人が大量死したのではないか、
    等々、古病理学の立場から実証的にアプローチしており、大変刺激的です。

    また、現代のような医療のなかった時代の人々にとって、如何に死が身近なものだったか、
    どのように病に苦しめられ戦って来たかを実感できるので、
    病院のベッドでしか死を見なくなった現在、生きることと死ぬことについて改めて考えるのに良い本だと思います。

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