本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062582421
みんなの感想まとめ
信仰のあり方や偽書の成立を通して、中世の精神文化を深く掘り下げる内容が展開されます。著者は、偽書が生まれた背景には、古代国家の崩壊とともに信仰の形が変化したことがあると指摘し、一般庶民が神仏と直接つな...
感想・レビュー・書評
-
偽書の成立、受容を通して、中世という「信仰の時代」を切り取る。
あれも偽書、これも偽書と明かされると、合理的な現代人は、信仰を軽蔑する。しかし、偽書の成立には、本源的な存在への信仰と一体感があったことを見失ってはなるまい。また、偽書成立と鎌倉新仏教、本覚思想、中世神話創造とは共通の精神的な基盤があったことも指摘している。
世俗化が始まった近世から、浄化されきった現代がいかに「信仰の時代」「実感の時代」から隔たっているかも最後に触れている。
・女性は地獄の使い論は平安時代に偽作された
・織田信長は第六天の魔王を自称した
・無作三身は本覚思想の真髄
・法然・日蓮と伝統仏教の相承観の根本的相違詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2006年09月04日に読み終えています。
ときどき、書棚から取り出しては、
ぱらぱらと見ています。
文句なしの名著です。
34ページの誤り(3刷段階)【四】天王寺区
は、修正されているでしょうか。
(2015年02月28日) -
偽書とはインチキな本のことではない。むしろ神官・僧侶以外にも篤い宗教心が拡大する中で、「人はだれでも一定の作法を踏むことによって冥界と交流でき」るという「この観念こそが、中世の偽書を生み出す根源だった」偽書を偽物として退けるだけでは、それを生み出すに至った社会的状況、あるいは欲望について何一つ理解は進まない。偽書を通じて浮かび上がる歴史が確としてあることを実感できる。
この本が好きな人におすすめの本
著者プロフィール
佐藤弘夫の作品
本棚登録 :
感想 :
