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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062582704
みんなの感想まとめ
歴史の謎を解き明かす本書は、日本書紀の記述をさまざまな基準年から切り分け、四世紀から六世紀の天皇や倭の五王との関係を明確にする試みを行っています。著者は、歴史研究者としての新たな視点を持ち込み、古代の...
感想・レビュー・書評
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日本書紀の記述をいくつかの基準年から複数の系列に切り分け、四世紀から六世紀の天皇と所謂倭の五王の年代と対応する人物を比定する。
系図、年代の指定や判断など良質。私の知識が追いついてないのが残念だけれど、何となくでも楽しめる。次の著作とともに。 -
<倉西史学に着目せよ!>
著者は社会人から歴史研究者になって五年、この「日本書紀の真実」を提げて、颯爽と登場してきた日本史家だ(2003年当時)。
中国史書(宋書)に載っている倭の五王が比定出来ない理由、百年以上在位したという非合理な天皇在位の謎等、数々の謎を秘めた「日本書紀」を紀年論という武器を以て論理明快に暴き、歴史学に新境地を開いてみせる。
本書によって、「日本書紀」は多列的な年代区分構造を持ち、120年のズレ込みを組み込んだ複雑な編年方式を採っていたことが明らかとなる。
多列構造の発生は、天皇•皇太子の暦年を確定する過程で生じた、という。
古代、天皇は祭祀を司り、皇太子が政治を司っていたと、作者は考える
卑弥呼-男弟による<ひめみこ>体制が継続していると見るのだ。
政治の実権を握っていたのが、皇太子であれば、聖徳太子が、隋の煬帝に自分を<日出る処の天子>と呼んだことも納得できるし、中大兄皇子が乙巳の変の後、長らく皇太子のまま政治を主導した理由も納得出来るというものだ。
二人とも祭祀王ではなく、政治権力者だったのだ。
記紀の編纂方針の差に迫った「記紀はいかにして成立したか」、法隆寺の仏像をめぐるニ編「国宝•百済観音は誰なのか」「救世観音封印の謎」もハマる。
梅原猛の衣鉢を継ぐ歴史家の著作を読むのは楽しい。
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