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- / ISBN・EAN: 9784062582773
感想・レビュー・書評
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マキアヴェリの生涯と思想を、イタリア・ルネサンスの時代のなかに置くことで、その真の理解に近づこうと試みている本です。
著者はルネサンスを「過渡期」と特徴づけており、そのうえで人文主義的教養と中世以降の政治的現実の両方にまなざしを向け、そのなかでイタリアの政治的現実における「再生」への理想をかいま見ようとした思想家として、マキアヴェリをとらえています。
こうした本書の基本的な枠組みはたいへん興味深く思われましたが、本論の内容はマキアヴェリの評伝に近いスタイルをとっており、どこまでも当時の政治的状況のなかでマキアヴェリという人物の真のすがたを明らかにするというアプローチを踏みはずすことなく議論が進められていきます。そのため、マキアヴェリの「政治思想」について知りたいという読者にとっては、あるいは肩透かしにあったような印象を受けることになるかもしれません。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
自分のマキアヴェッリ観が塩野七生氏の筆になるマキアヴェッリにかなり影響されているので彼を違う視点から見ることができた。
ただ、自分が浅学なために引用される人物が殆ど分からなかったのが読んでいて残念でした。なので読了はしたものの理解度はかなり低い…と情けないけれど自分で痛感。
第5章で紹介されている彼の作品の幾つか、『戦争の技術』や『マンドラーゴラ』を読んでみたくなった。
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