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- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062582957
作品紹介・あらすじ
ヘーゲルは一つの切断線である。哲学の歴史的展開を綜合し、完成させることによってギリシア=西洋哲学を終わらせたヘーゲルはまた、現代思想の豊かな源泉ともなった。難解といわれる壮大な体系の見取り図を示す入門書。
感想・レビュー・書評
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他の知の教科書と構成は同じで、略歴、用語集、読書案内、正統派から少し外れた視点からの紹介である3次元から見る〜、の4部からなっている。しかし、終始考察的な内容で、断定的な叙述がほとんどなく、ヘーゲル像が一向に浮かんでこない。その意味で、入門書の體をなしていない。一方で、ヘーゲル解釈に対し一石を投じようというのであれば、記述が表面的過ぎるために十分に論証できておらず、知的好奇心を満足させるものとも言えない、どっちつかずの内容であった。執筆者が非常に多いようなので、この結果は、それぞれの担当部分の位置付けを理解していなかったことに負うところが大きいように思う。
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