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Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062583176
みんなの感想まとめ
激動の清末期を舞台に、馬賊とその中でも特に注目される「東北王」張作霖の歴史を深く掘り下げた作品です。馬賊という存在が持つ多様性や、張作霖が単なる傀儡ではなく、地域の治安維持に寄与した「保険隊」として見...
感想・レビュー・書評
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馬賊分析なのか張作霖分析なのか焦点がややぼけているが、筆者が最も言いたかったのは「馬賊出身の日本の傀儡」と低く思われがちな張作霖の再評価だろう。
日本でイメージされる馬賊には多様な形態があるも、少なくとも張作霖はアウトロー匪賊ではなく、地域の官憲や名望家にも半ば認められた「保険隊」という存在だった。官憲による治安維持が不十分だった当時の満洲では必要悪だったのだろう。清に帰順し、辛亥革命後に地方政権と呼べる存在になる過程では、王永江という優秀な官僚の手腕で行政を整備していった。張作霖政権は地方行政の近代化過程を着実に歩みつつあった、政治的指導者へと変貌するために張作霖は馬賊を卒業したと言える、と述べている。
また日本との関係でも、日本から資金や武器等の提供を受けていたことは事実だが、張作霖政権は決して屈従せず、また主だった日本人軍事顧問は張作霖側についていたという(それ故に河本大作は彼ら顧問を嫌悪していたそうだ)。
更にもう1つの筆者の視点が、満洲は最初から中国の一部だったのか、ということだ。現在から見ると当然そう思いがちなのだが。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
2013/06/29
蒼穹の昴、中原の虹で浅田次郎が参考にした本
浅田次郎の「歴史・小説・人生」で話題にしてた -
清末民初に満洲の大地を駆け抜けた「馬賊」とは何か?
馬賊から軍閥へのし上がった張作霖を中心に、馬賊の実態や、日本との関わりが描かれています。
いわゆる山賊や匪賊との違い、地域社会との関わり、出自、末路など。
清代には支配民族たる満洲族の故地として「封禁」の地であった満洲を、馬賊の活動を通して漢族の流入・土着の過程を知ることができます。
張作霖が単なる馬賊の頭目を脱し、軍閥、そして地方政権へとのし上がっていく過程を、王永江の行政と軍・警察の分離という視点を通して解説。
特に現代中国による売国奴という評価と違い、張作霖が日本の傀儡ではなかった点、日本の方が逆に張作霖に利用されていた点が強調されています。
そして彼らと関わった日本の大陸浪人や関東軍の活動は、日本政府や軍部中央の統制がまったくとれていない独走だった事が明らかにされています。
浅田次郎の中国歴史小説『中原の虹』のファンにはオススメ、というより必読の一冊ですw
ニン、トン♪
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