連歌とは何か

  • 講談社 (2006年10月1日発売)
3.17
  • (0)
  • (1)
  • (5)
  • (0)
  • (0)
本棚登録 : 39
感想 : 2
サイトに貼り付ける

本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

Amazon.co.jp ・本 / ISBN・EAN: 9784062583732

みんなの感想まとめ

この書籍は、連歌の基本的な理解を深めるための入門書であり、著者の考えをエッセイ風に展開しつつ、連歌の歴史や規範を丁寧に解説しています。特に中世の盛期に焦点を当て、二条良基や宗祇といった重要な人物像を紹...

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 連歌についての入門的解説書です。

    タイトルから、連歌の本質についての著者自身の考えがエッセイのようなスタイルで展開されているような内容かと思いましたが、連歌の基本的な規範と歴史を概観している、手堅い入門書といえるように感じました。

    連歌の歴史については、やはり盛期である中世が中心的にとりあげられており、とりわけ二条良基と宗祇については、その人物像にまで立ち入って紹介がなされています。また、近世以降の連歌についても、その担い手たちが果たした社会的な役割が解説されています。

    著者は、和歌と連歌のちがいについて、「一言でいってしまえばコミュニケーションの濃さ、もしくは「遊戯性」」を指摘することができると述べています。むろん和歌も、ひとに贈るために詠まれたり、人びとの前で披露することはありますが、作品としては完結したものだと考えられます。これに対して連歌では、他者の歌を鑑賞し理解したうえで、そこにあらたな趣向をくわえるというしかたで創造性を発揮することがめざされており、作品は完結したものとして示されるのではなく、次々にその内実を転じつつ生成するものということができるのかもしれません。そして、このような連歌の性格が、その担い手たちの社会的な役割にまで通じていると考えることができるのではないかと思います。

    本書の文章は平明で、入門書としての役割はじゅうぶんに果たしているように思います。ただし、その歴史的な側面の解説が中心となっており、作品の鑑賞という面ではすこしもの足りなく感じてしまいました。

全1件中 1 - 1件を表示

この本が好きな人におすすめの本

著者プロフィール

1958年、東京都生まれ。
筑波大学図書館情報メディア系教授。
短詩型文芸専攻。
『近世武家社会と連歌』(勉誠出版、2019年)、『明智光秀の近世』(桂書房、2019年)、『図書・図書館史』(学文社、2014年)

「2020年 『和歌史の中世から近世へ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

綿抜豊昭の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×