世界の小国――ミニ国家の生き残り戦略 (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 46
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (236ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062583978

作品紹介・あらすじ

ツバルのドメイン名ビジネス、バハマのオフショア金融センター、ルクセンブルクの欧州外交戦略…。大国ではありえない個性的でしたたかな国家運営をする小さな国々。最高の政治的贅沢か、それとも国際社会のお荷物なのか?世界の国家数の二割強を占め、今後も増え続けるであろう小国の魅力と、小ささゆえの有利性と不利性を国際関係論のエキスパートが論考する。

感想・レビュー・書評

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  • よくある「珍奇な世界を覗く」小国列伝とは一線を画し、主に経済、少々政治の面からの、これらの国の立ち回りについて説いた本。小国列伝で興味を抱いた向きに有用。著者の専門の関係から、カリブ海・太平洋地方の小島嶼国のトピックが多く、その他の地方は補足程度。2007年の刊行なので、今となっては情報がやや古い(アイスランドが「豊かな国」と片づけられているなど)が、ありそうでなかった切り口の良書だと思う。

    2014/8/?〜8/30読了

  • ミニ国家のユニークな存在は、国づくりや地域づくりに大きなヒントを与えてくれそうだ。したたかな外交戦略や個性的な経済政策は、とても興味深い。

  • 現在、およそ二〇〇ヵ国ある独立国のうち人口一〇〇万人に満たない「ミニ国家」と呼ばれる国々が全体の五分の一近くを占めている。今後も国際社会で増えていくと見られるこうしたミニ国家はその数の多さにもかかわらず、大国に比べるとしばしば等閑視される。しかし、一見脆弱なそれらの国々は「小国性」をハンデではなくむしろ武器として利用するしたたかさを備えている。この本ではツバルをはじめとする小国の実態に光をあて、ミニ国家が生き残りをかけて国際社会でどのように活躍しているかを明らかにしている。『援助という外交戦略』と内容が一部重複。
    アフリカやヨーロッパ、カリブ海、南太平洋のミニ国家の戦略がどれも特徴的で面白い。ミニ国家に対して、「小さな楽園」(「世界一幸福な国」と言われるブータンのような)と外から侵略を受ける危険性を孕んだ「弱い国」の二つの側面を持つ国々、というイメージを漠然と抱いていたが、各国の強みや問題を具体的に知ることができて良かった。

  • 尼崎市図書館

  • 1256夜

  • 世界にはまだまだ知らない小さな国がたくさんある。大国よりもこういう国と付き合うことが大切。
    日本も昔は小国だった。

  • 20/8/22 50
    21世紀をリードする国は広大な領域国家ではなく、むしろ小さくとも優れた技術力、金融・経営スキルを持ち、世界各地の生産要素を巧に組み合わせる通商ネットワークを操る「バーチャル国家」であろう>国際政治学者ローズクランス

  • ロシアや中国、アメリカと比べて、日本は(面積が)小さいなぁとはよく思っていたけど、世界にはさらに小さい国もある。

    知ってはいたけど、その国がどのような政策でこのグローバルで、大国主義な世の中を渡り歩いているのか、結構面白かった。

    したたかな国もあれば、弱者になっている国もある。


    必ずしも小さいから弱いのではない。ようは、それをどのようにとらえ、政策に転じるのかだと思う。

  • キリバス、ツバル、赤道ギニア、バチカン、フィジー、トリニダーゴなんたら、バーレーン、サンマリノ、ルクセンブルク、リヒテンシュタインなど等
    世界の小国がどうやって生き延びてきたか、どうやって大国と共存しているかについて書かれた本。

    若干歴史とか今の状況とか詳しすぎな部分もあるけど、

    さすが著者が開発出身なだけあって、各国の貧困状況とか、オフショア・センターとか、船籍とか、捕鯨とかの票による国際援助の獲得(買収誘引)とか、冷戦時代の米・ソや中・台の取り込み方とか、小国も色々黒いなと思いましたよ。

    あと何より環境問題。ツバルとかリアルだもんね。
    「世界の良心」とかいう美称をあげてたけど、みんな結局自分が一番かわいいだけやん!

    あと、前半で、やたらにモンテスキューとかポリスを持ち出して、完全な民主主義の実現には小国が一番いいって言ってた。

    かと言って、みんなが民族自決したら、大変なことになるってことはさすがによくわかってるけどね。

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