ゾロアスター教 (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 141
レビュー : 9
  • Amazon.co.jp ・本 (228ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062584081

作品紹介・あらすじ

光と闇の闘争、天国と地獄、最後の審判、メシア思想-「宗教」の源流は古代ペルシアにある。「アーリア性」をキーワードに、現地調査と最新の知見をもとに描くゾロアスター教の全貌。

感想・レビュー・書評

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  • ボヘミアンラプソディーを見て、フレディマーキュリーがゾロアスター教って出てて
    友達が、フレディの歌詞が刺さるのは「ゾロアスター教の力か」とか言ってて
    そういえばゾロアスター教って全然未知と思って借りてみた。
    こんなに、地理的民族的な事は詳しくなくて良くって、
    どんな神様を崇めて、どんな教えかが解れば充分だったんだけど
    まぁ、ざっくり分かった。

  • ゾロアスター教そのものというより、古代アーリア民族の諸宗教のうちの一つ、という視野において、サーサーン朝ペルシアで国教の地位を得たゾロアスター教を中心に語る。インド方面への展開、大乗仏教との関係、アルメニアやヤズィード教への言及が興味深い。ヨーロッパにおけるゾロアスターイメージの変遷の概略もあり。なお、わかっていることが少ない研究領域のためか、わずかな証拠から概略を語らざるを得ないらしき書き方の部分も見られる。参考文献リストあり。

  • 先日観に行ったバーミヤン大仏の天井画に描かれたゾロアスター教の神について知りたく手にとった本書。
    予想以上ににアーリア人とアラブ人そして、ナチスのアーリア民族至上主義まで幅広く分かりやすい解説が面白かった。

  • [ツァラトゥストラは「実は」かく語りき]イスラームの流入によりかつての隆盛は失ったものの、ササン朝では国教的な役割を果たし、特に欧州においては神秘的イメージを持って語られることがあるゾロアスター教。多くの日本人にとっては馴染みが薄いであろうこの宗教を、第一次資料などを用いながら丹念に研究した作品です。著者は、慶応義塾大学言語文化研究所兼任所員などの肩書きを持つ青木健。


    ゾロアスター教は、「名前は授業で聞いたことがあるけどよく知らない」ものの1つだったのですが、そういう方には本書がぜひオススメ。日常生活にはまず不要といってしまっても過言ではない知識なのですが、ゾロアスター教とその教えがたどった不思議な歩みを知ることは好奇心をくすぐってくれること間違いなしです。筆者のときにユーモアが混じった記述も素晴らしかった。


    ゾロアスター教そのものと合わせて、ヤズィード教などの古代アーリア人的宗教についてもしっかりと解説してくれているのは、日本語で読める文献が少ないだけにありがたい限り。歳月を重ねる中で、周縁の宗教とどのように影響を与え合いながらイラン高原を中心とする地域で宗教情勢が醸成されたかが簡潔に解説されており、複雑かつ時間軸の広いこの地域の見取り図を考える上で参考になるかと。

    〜ゾロアスター教は、判断基準には非常に土俗的な要素を含みながら、善と悪を峻別する宗教として古代アーリア人の間に広まっていった。〜

    著者の名前を覚えておこう☆5つ

  • よくまとまっており、特にパールシーの生活に関する記述が興味深かった。
    彼らがインドで共同体を保てたのはヒンドゥー教が「カースト」という閉じたコミュニティの集合として成り立っていたことが大きな要因であるというのにとても納得した。
    と、ともにそこに溶け込むためにヒンドゥー教徒やイスラーム教徒に配慮したパールシーたちの柔軟性もまたちょっといいな、と思うのでした。

  • 世界史などで名前は知っているが、その教理や教会史はほとんど知られていないゾロアスター教をコンパクトにまとめた本。

    世界史(ヨーロッパ史)的には、サーサーン朝ペルシアの国教ともなったゾロアスター教が、ヨーロッパに伝わったときに、善悪二元論と呪術的な面が強く伝わったために、そのようなイメージができていることが分かったのが一番よかった。本来はアーリア人(イランなどに住む民族でドイツなどのヨーロッパ的なものではない)の民族的な面と教祖 ザラスシュトラ・スピターマの教えが時代や場所によって変遷していったものだとわかった。また、やはりペルシアで国教となった点が大きい。

    本書では、時代の流れの中で、教祖と経典の誕生、周辺の古代アーリア人の状況や宗教、国教となる上での変遷、ペルシア帝国の滅亡、ヨーロッパにおけるゾロアスター教幻想なども書いてある。

    古代オリエントの宗教に興味のある人は、マニ教、イスラム教、コプト教などを含めて、読んでみてはよいのではないだろうか。

  • 21世紀はヤズドで迎えた。(頭の中にはリヒャルト・シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」が流れていた。「2001年宇宙の旅」でも使われていたから)映画「クラッシュ」で店に泥棒に入られたイラン人のおじさんは、‘アラブ人’と言われて、‘ペルシア人’と訂正する。自動車のマツダは‘松田’であるけどアフラ・マツダでもある。・・・だから、ゾロアスター教についてちょっと勉強してみました。キーワードは‘アーリア人’

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著者プロフィール

"ブレインスポーツアカデミー代表
日本メモリースポーツ協会会長
記憶力日本チャンピオン。世界記憶力グランドマスター。大学4年時に記憶力日本選手権大会で優勝し、日本チャンピオンに。その後、様々な国際大会で好成績を収める。
大学卒業後、株式会社福音館書店を経て独立。記憶術やメモリースポーツ、ルービックキューブなど脳のスポーツを教えるスクールBSA(ブレインスポーツアカデミー)を設立。
"

「2020年 『記憶力日本チャンピオンの超効率すごい記憶術』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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