奈良貴族の時代史 長屋王家木簡と北宮王家 (講談社選書メチエ)

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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062584449

作品紹介・あらすじ

天武天皇の孫、壬申の乱の功労者高市皇子の子としての出自を誇り、左大臣として政権の中枢にあった長屋王。平城京発掘によりその邸宅跡から出土した膨大な木簡群をもとに、藤原氏との政争に敗れながらも平安時代までしぶとく生き残った長屋王家=北宮王家の日常生活を解明する。

感想・レビュー・書評

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  • 著者の奈良研究覚書といった本。

    歴史の話あり、ちょっとディープな考古学の話あり。平城京のどこにだれが住んでいたかの図(p24)や律令官制の図(p159)などおもしろい資料もついている。

    背景解説とともに歴史の流れを読めておもしろい。視点も王家に焦点をあてたらり、藤原氏からみたり、後宮の女性からみたりと、いろいろな角度から奈良時代を見られる。事前にこの時代の登場人物の名前などを把握しておいたほうが読みやすい。(事前学習には「天上の虹」もいいです)

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著者プロフィール

森公章(もり・きみゆき):一九五八年生まれ。東洋大学文学部教授。東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位修得退学。博士(文学)。専門は日本古代史。著書『遣唐使と古代対外関係の行方』(吉川弘文館)、『天神様の正体――菅原道真の生涯』(吉川弘文館)、『武者から武士へ』(吉川弘文館)、『平安時代の国司の赴任』(臨川書店)など。

「2023年 『地方豪族の世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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