『西遊記』XYZ このへんな小説の迷路をあるく (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 29
レビュー : 6
  • Amazon.co.jp ・本 (250ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062584555

作品紹介・あらすじ

『西遊記』はただの冒険奇譚小説ではなかった!孫悟空・猪八戒や怪物たち、あるいはおびただしい作中詩やダジャレに秘められたシンボリズムを縦横無尽に読解し、中国的思考の迷宮を踏破する。

感想・レビュー・書評

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  • 先に読んだ『西遊記の秘密』と『トリックワールド探訪』とけっこーかぶってるのかなーと思ったけど、ならべる世界とか、もぐりこむ世界とか面白かった。読みやすかったし。
    本文読んでてわかりにくかったことがここでようやくいろいろわかってきた感じ。ちゃんと詩まで味わわんといかんね。

    小さいことやけど、さると龍と雷公と、鶏の関係がひじょーに興味深かった。わたし、さると鶏が好きでね…

  • 植物図鑑とか駄洒落とか、『西遊記』って原本を中国語で読めばもっと面白いってこと?
    西遊記の違う一面が知れて面白かった!
    あと三蔵法師を女性だと思っている日本人は本当にいるのか。
    自分の周りにはいないから疑問だ。

  • 中国四代奇書の一つで日本人にも人気のある『西遊記』を、日本語訳した中野美代子氏が独自の視点で分析。
    題材である実在の三蔵法師・玄奘の旅から、物語が成立してゆく過程、完成した時の時代背景の影響などが述べられています。
    作品自体は荒唐無稽なファンタジー冒険物語ですが、実は中国語のダジャレがふんだんに盛り込まれ、百科事典の性質も帯びていた!?
    またキャラクターの説明では、孫悟空の正体が猿というだけでないことや、しばしば無視されがちな三蔵法師の乗る白馬についての言及もあり。
    いまだ解明されていない謎について、著者自身の推測も述べられ、今後の研究課題として挙げられています。

    ただし・・・、到る所で著者が「私の他の著書も読みなさい」と言ってるのは、チョトしつこいかな?w

    ニン、トン♪

  • 10/2/28

  • 敬愛する北海道大学の武田雅哉先生の師匠にあたる中野美代子先生が、自身が翻訳した『西遊記』についてその中に隠された様々な謎について解き明かしていった本です。何の意味もない野菜を羅列した詩に隠された本当の意味や、洞穴や体内に入ることの意味など、学者として『西遊記』を裏の裏まで知り尽くした訳者でないと気付かない様々な謎が解き明かされてます。ただ、本書を読む前に中野先生が訳した岩波文庫版の『西遊記』を読んでおいた方が本書をより楽しめます。残念ながら私はそちらの方は未読ですので、この本の面白さの半分も分かっていないかもしれません。個人的には「玄奘のお供がなぜ猿なのか」は目からウロコでした。

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