- Amazon.co.jp ・本 (180ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062584845
作品紹介・あらすじ
「戦前=戦後」だけでなく、昭和はつねに「二つの貌」を持っていた。皇国史観から安保・学生運動まで、相反する気分が対立しつつ同居する昭和の奇妙な精神風土の本質を、丸山眞男・平泉澄・西田幾多郎・蓑田胸喜らの思想を元に解読する。
感想・レビュー・書評
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日本思想は二つ以上ある:
仏壇と神棚と
昭和思想は政治思想
昭和と過去の断絶
昭和期の事情
日本の軸を設定する
理の軸の右―平泉澄
理の軸の左―丸山眞男
気の軸
気の軸の上下
政治への向き不向き
立体交差する2つの軸
思想史からの靖国神社問題―松平永芳・平泉澄
思想史からの安保闘争・学生反乱―丸山眞男
思想史からの終戦と昭和天皇―阿南惟幾・平泉澄
思想史からの世界新秩序構想―西田幾多郎・京都学派
思想史からの言論迫害―蓑田胸喜
二〇世紀思想史としての昭和思想史詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
確認先:町田市立中央図書館
下地となるのは2004年と2007年に柏書房から刊行された『丸山眞男と平泉澄』と『「日本」への問いをめぐる闘争』の二冊であり、本書はそれを立体交差状態に捉えなおした上で(たとえて言うならば京王電鉄明大前駅の構造に非常に類似した位置関係をしめている)、昭和という時代の複雑にして激しい闘争の中にあった思想のあり方について検討を試みている。
現在読み直し中。 -
昭和期の思想を、西田幾多郎、平泉澄、丸山真男、蓑田胸喜の四人から多元的に解説する。