神から可能世界へ 分析哲学入門・上級編 (講談社選書メチエ)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062585781

作品紹介・あらすじ

「分析哲学」は、ありていに言えば、文の論理的な分析によって思考を展開する哲学の手法です。欧米の現代哲学の世界では主流をなす分野ですが、論理学的な要素が強いせいか、日本ではあまり人気があるとはいえません。
著者は、分析哲学の本場の第一線で活躍する哲学者ですが、日本でひろく受け容れられない現状を憂い、誰にでもおもしろく読める入門書『分析哲学入門』(講談社選書メチエ)を上梓しました。同書はさいわい、多くの読者から好評をいただき、よりくわしく考えるための「入門の中級編」として、前著『意味・真理・存在――分析哲学入門・中級編』を刊行。本書は、「分析哲学入門3部作」の掉尾を飾る「上級編」です。
上級編では、西洋哲学史上、きわめて有名なひとつのトピックをめぐって、分析哲学の方法がいかに論理的・形而上学的な思索を深めるのに有効かを、実践的に体験することを目指します。
そのトピックとは、「神の存在証明」です。なかでも、いわゆる「存在論的証明」といわれる、11世紀に聖アンセルムスが提唱した証明が主な課題となります。
これは、概略、「それより偉大なものを考えることができないような、そういうものは、思考の対象であり、存在する。ゆえに神は存在する」というものです。
この論理を、分析していくとどうなるか。そして、話題は、しだいに現代哲学の中心でもある、可能世界論へ。これぞ分析哲学、という世界を体感してください。
上級編にふさわしい、スリリングな哲学が展開します。

感想・レビュー・書評

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  • 上級編ですって、、、(中級編は「意味・真理・存在」。その前に「分析哲学入門」から読まなきゃ駄目かな)

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著者プロフィール

一九五三年生まれ。プリンストン大学Ph.D.哲学。現在、カリフォルニア州立大学ノースリッジ校人文学部哲学科教授。専攻は、分析哲学、形而上学、言語哲学。著書に『世界と個体、可能と不可能』(英語、オックスフォード大学出版局)、『分析哲学入門』『意味・真理・存在』『神から可能世界へ』(以上、講談社選書メチエ)、『『不思議の国のアリス』の分析哲学』(講談社)、『「正しい」を分析する』『「論理」を分析する』『「数」を分析する』(以上、岩波現代全書)、『はじめての科学哲学』『はじめての言語哲学』(以上、岩波書店)などがある。

「2022年 『ときは、ながれない 「時間」の分析哲学』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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