俗語発掘記 消えたことば辞典 (講談社選書メチエ)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (256ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062586436

作品紹介・あらすじ

消えて行った日本語=死語、そのなかでも一段品の落ちる単語=俗語ばかりを収録。辞典風に五十音順に並べ、さらに詳細な説明や派生を加えた。俗語研究の第一人者による、ひとつの近代日本史。
メッチェン、モダンガール、ニコポン、人三化七、土曜夫人、ヤンエグ、アッシー君……時代に強烈なインパクトを与え、しかし公に使われるわけはないことばたちは、いつの時代も存在した。それらの多くは次第に人々の感覚と合わなくなり、あるいは世相の変化でそれが表す対象を失い、いつの間にか役目を終えて、消えていく。
そんな言葉ばかり約100語をピックアップ。その成り立ちは単語を縮め、くっつけ、ふざけ倒し……実に気が利いている。明治から現代までの時代背景が、どのページからも強く立ち上ってくる。

感想・レビュー・書評

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  • 第7回(文理横断ビブリオバトル)
    チャンプ本

  • 本文中でも指摘されているが、旧制高校の学生語や女学生語が割りと多い。時々バブル時代の言葉が出てきて「アーなんとなく知ってる~」と思ったり。解説の数十年分の流行語を見てると「あったなー!」と思いながら、その言葉がどういう文脈で使われていたものか等々エピソードをスパンと思い出せるのだから、俗語ってすごい。でも鮮度がやっぱり命なとこあって、自分の子供世代なんかが見たら「ハア?」ってやっぱりなるんだろな。特にネット用語なんかは1年くらいでもう死に際とか普通だし。
    本気で俗語を集めだしたら、こんな厚さじゃ収まりきらないんだろうな。「現代用語の基礎知識」でさえ毎年あの厚さなのだから。
    兎に角、創作をする人にはいい参考資料になると思う。
    その他、細々とした事はEvernoteにどっさりと。
    https://www.evernote.com/shard/s205/sh/79957e14-ee05-4e31-af51-95654c0f831b/2892ce84d1a0ab36acb504598176140f

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著者プロフィール

梅花女子大学

「2021年 『俗語百科事典』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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