境界性パーソナリティ障害のことがよくわかる本 (健康ライブラリー イラスト版)
- 講談社 (2008年4月11日発売)


- 本 ・本 (102ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062594233
作品紹介・あらすじ
リストカットや親への暴力、薬やアルコールへの依存、過食、奔放な異性関係……。感情のゆれが激しく、衝動的な行動に走り、対人関係でトラブルを起こしてしまう。背後にあるパーソナリティの問題に気づかないまま苦しみつづけている人も少なくない。未熟なまま成長しきれていないパーソナリティが生む障害の実態とは? 本書では正しい知識と治療の進め方を徹底解説。家庭や職場、医療現場でのトラブル回避のヒントも紹介
自ら対人関係を壊してしまう人たち
激しい怒りは「見捨てないで!」という叫び。未熟なパーソナリティが生む障害の実態とは?
【主なポイント】
●境界性パーソナリティ障害は、感情・行動・対人関係が不安定になる障害
●未熟なまま、成長しきれていないパーソナリティが、症状を生む
●周囲とのトラブルを起こしやすく、「困った人」と思われてしまう
●不安や怒り、孤独などの感情を同時に感じ、整理しきれない
●リストカットや過食など、自分を傷つけることで気持ちを落ち着かせる
●よい人、悪い人など両極端な考え方しかしない
●新しい治療ガイドにもとづく診断方法と正しい治療の進め方
●家庭や職場、医療現場でのトラブル回避のヒント集
感想・レビュー・書評
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妻の本。
専門的な内容を分かりやすく噛み砕いて説明してくれる。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
借りたもの。
境界とは、神経症と統合失調症の間、不安定な症状を指しているようだ。
「自己イメージが不安定」な傾向があるらしく、例として挙げられている行動は、自分と他人の境界、その区別・線引が未分化な状態であるように見える。
社会・対人関係に関わる障害であるため、個人精神療法に頼らないことを喚起する。
家族や社会との関わり方や少しでも良い方向に向かうための接し方の例も掲載。
気張らず、理解する布石として良い本。
私は専門家ではないし、ここに書かれていることを鵜呑みに実践して上手く事が運ぶとは思わない。短絡的に考えれば、「そんないちいち気を使っていられない!」という意見が出てくるだろう。
診療中にクライアントに依存されやすい、陥りやすい問題の対処法についても簡単に紹介されているので、当事者や周囲の人間に分かりやすく伝えるのに適していると思う。 -
大変に読みやすく、かつ、コンパクトで要を得た内容。
うんうん、とうなずくことしきりでした。
結論は、本人に誠実に接するとともに、関わる人全員で力を合わせること。チームワークの大切さを確認できました。とかく人は自分だけはいい人になりたがりますが、この病気にはそれは逆効果です。
さらにこの病気については、深めていきたい。 -
この病気についての解説だけでなく、まるまる1章を割いて
治療法について詳しく書いていたのがよかった。
個人精神療法だけが全てではないし
むしろ適応外の人もいるということが、今回いちばんの収穫だったかな。
イラストも多く、専門用語を使わないように工夫されているので
初学者でも簡単に読めるし、時間もかからない。
それでも、中身はけっこう充実していたのではないかなと思う。 -
境界性パーソナリティ障害(ボーダーライン)についてが、よくまとまっている本。
図が多く、イメージをしやすい。文章のみの本の方が内容は濃いが、全体のイメージをつかむのであれば、このように絵本に毛が生えたような本の方が全体像を把握するにはよいような気がする。 -
患者さんや家族に病気であることをどう納得してもらい、治療を継続してもらうか、という点をもう少し解説してほしかったですね。図書館予約数は0(08/05/20現在)です。
著者プロフィール
牛島定信の作品





