睡眠障害のなぞを解く 「眠りのしくみ」から「眠るスキル」まで (健康ライブラリー)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 11
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  • Amazon.co.jp ・本 (144ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062596930

作品紹介・あらすじ

なぜ眠れない? なぜ起きていられない?
「睡眠障害のしくみ」がわかれば、
「本当によい睡眠」を取り戻せます

《「眠りのスキル」を上げるための正しい知識、知っていますか?》
「きちんと睡眠をとらないと、明日にさしつかえる」
「8時間寝ないと健康に悪い」
「早く起きなければいけないから、早めに寝よう」
「寝るのが遅くなったから、明日の朝は遅くまで寝よう」
  ――こんなふうに思っている人は、睡眠障害を悪化させてしまうかも!?

《本書で取り上げた「睡眠障害のしくみ」》
・不眠症は「覚醒のしくみ」の働きすぎでおこる
・体内時計が狂うと「概日リズム障害」になる
・過眠症では「覚醒のしくみ」の働きがわるくなる
・夢中遊行症を引き起こす「部分的覚醒」
・夢を行動に移してしまうのは「筋弛緩」システムの不調

〈本書の内容〉
第1章 睡眠障害とは?
第2章 不眠症のしくみ
第3章 過眠症のしくみ
第4章 睡眠時随伴症のしくみ
第5章 睡眠障害と関連する病気
第6章 本当に「よい睡眠」を取るには?

感想・レビュー・書評

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  • 著者は、1964年東京生まれ。
    よって、この本を書いた時の年齢は、51歳位になる。

    この本を手にしたのは、私自身が不眠気味のため。

    うつ状態だった今年の7月に心療内科で処方してもらった薬を5カ月程服用中だが、最近になりようやく体調が良くなってきた。
    これはこれで嬉しいことで、今は減薬段階に入っている。
    つまり、睡眠導入作用がある薬を減らしているため、不眠気味になっている。

    この本の133ページに、眠るスキルを上げるために試してほしい8つのこと、が書かれている。
    簡潔に書かれているので、引用しておく。

    ・寝室は寝ることだけに使う(テレビを見たり読書をしたりしない)

    ・眠くなってから寝室に行く

    ・寝床に就いてから15分眠れなかったら、居間にもどって眠くなるまで待つ(何回で繰り返す)

    ・床の中で過ごす時間は8時間まで(50歳以上では7時間まで)に制限する(必要以上に長く寝ようとしないこと)

    ・朝は決まった時間に起床する

    ・夕方以降にカフェインを含む飲み物を摂らない

    ・昼間に適度な運動をする

    ・昼寝をする場合は、30分までにとどめる

  • たまに寝られないことがあるのと、職場の都合で早起きしないといけないことがあってつらい時どうすればいいかのヒントが得られると思って読んでみることにしました。
    寝室では寝ること以外しない方が良い。寝床に入っても寝られないときは、無理に寝ようとしない方が良い。明日早起きだからって、早寝しようとするのは間違い。などなど、様々な知見を得ることが出来ました。気をつけよう。
    あと、不眠症ってのは知ってましたが、過眠症ってのもあるんですね。たまに聞いたことがあった、ナルコレプシーというのが過眠症の一種だそうです。昼間活動しないといけないときに限って眠くなったり、無意識に寝てしまう症状とかが出るそうです。普通の社会生活送れないですね。辛そうです。こういうのがあるというのを知れたのも良かったかも知れません。

  • 不眠と不眠症の違い。要はそれを気に病んでいるかだと。年齢によって睡眠時間が短くなるのは仕方ない。なので気にするな。寝れないなら眠くなるまで起き上がり、眠くなったら寝床にいく。を繰り返す。後は昼寝は30までに止める寝すぎない。

  • 最近2時間睡眠で寝てるより起きて読書や運動をして充実した時間を過ごす方が有意義に過ごせると思うと同時に、短時間睡眠による影響も気になり読んでみる。

    睡眠の重要性、アルツハイマー、うつ、健忘症、脳に影響があり睡眠時間は人によって違うので昼間に眠くならないのが睡眠時間が足りている証拠となるので1週間同じ時間に睡眠を取り測ってみる。とある。昼寝は大切と思っていたが海外では推奨されていないと知りびっくり。そして体内時計が25時間というのは昔の研究で光を浴びる事で体内時計が決まるので蛍光灯を浴びる事で時間が狂ってきているのにも驚き。

    今の生活は身体に悪いことしてるのがわかったが沢山本を読みたい気持ちが強く改善はまだ先にしたい。

  • 睡眠について調べていたため、様々な睡眠障害があること、その症状などを詳しく知ることができる本だった。

  • 身近だけどよくわかっていない睡眠の仕組み。本書は睡眠にまつわる病気を取り上げて解説している。これだけ簡単にわかりやすく説明している本は少ないと思った。

    第1章 睡眠障害とは?
     睡眠は脳波(レム睡眠とノンレム睡眠)からなることの説明をしている。

    第2章 不眠症のしくみ
     睡眠と覚醒の仕組みをおさえつつ、「覚醒の仕組みが働きすぎる」ことを説明し、概日リズム障害、レストレスレッグスについても解説し、不眠症の診断と治療(薬物と認知行動療法)を紹介している。

    第3章 過眠症のしくみ
     睡眠と覚醒の仕組みをおさえつつ、ナルコレプシー、うつ病による過眠症、睡眠時無呼吸症候群、突発性過眠症、の4つと治療方法を解説している。

    第4章 睡眠時随伴症のしくみ
     睡眠時に行動してしまうような例について解説している。

    第5章 睡眠障害と関連する病気
     うつ病、摂食障害、夜間摂食症候群と睡眠関連摂食障害、認知症、せん妄について解説している。

    第6章 本当に「よい睡眠」を取るには?
     1日25時間説、8時間睡眠説、ゴールデンタイム説などの真意を解説している。

  • 医師・医学博士である著者による、広く「睡眠」にまつわる疾病の仕組み、治療の解説書。睡眠がどのような仕組みで行われ、それがどのような異常をきたすことによって病気となるのかが説明され、睡眠障害を克服するためのスキル、心構えが示されている。
    目から鱗のような睡眠改善法などは登場しないが、勧められているどの手法も論理的に説明されているので説得力がある。
    著者も何度も述べているが、睡眠障害は「眠れない」などの不安や恐怖心によって拍車がかけられる場合が多いらしいので、眠れる・眠れないということに対して敏感になり過ぎず、小さな成功体験を少しずつ積み重ねて克服することが最も自然な治療なんだと思う。

  • 買ってよかった1冊。

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著者プロフィール

1964年東京生まれ。医師、医学博士。筑波大学医学医療系/国際統合睡眠医科学研究機構・教授。1998年、覚醒を制御する神経ペプチド「オレキシン」を発見。睡眠・覚醒機構や摂食行動の制御機構、情動の制御機構解明の研究に携わる。
受賞歴:第11回つくば奨励賞、第14回安藤百福賞大賞、第65回中日文化賞、平成二十五年度文部科学大臣表彰科学技術賞、第2回塩野賞、第32回つくば賞。
おもな著書:『「こころ」はいかにして生まれるのか 最新脳科学で解き明かす「情動」』『睡眠の科学・改訂新版 なぜ眠るのか なぜ目覚めるのか』『睡眠障害のなぞを解く「眠りのしくみ」から「眠るスキル」まで』(以上、講談社)、『最新の睡眠科学が証明する 必ず眠れるとっておきの秘訣!』(山と渓谷社)、 『〈眠り〉をめぐるミステリー 睡眠の不思議から脳を読み解く』(NHK出版)など。

「2022年 『睡眠の大研究 しくみと役割をさぐろう』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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