- Amazon.co.jp ・本 (102ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062597753
作品紹介・あらすじ
インターネットにハマり、使用をやめられない心の病気「ネット依存症」。なかでもゲームは依存性が非常に強い。心のコントロールができていないとゲームのおもしろさに引きずり込まれてしまう。深夜に白熱するため、眠れなくなり、昼夜逆転の生活に。また食事もおろそかになって体がおかしくなる。引きこもりや家庭崩壊につながることも。本書ではハマる心理から治療法までを徹底解説。自分でできる依存度チェックテスト付き。
近年、インターネットの発展により、ネットに依存する人の数が急増しています。しかし、病気という認識がされず、生活に支障を来たしたまま、社会的・経済的に破綻していく人があとをたちません。ネット依存症の治療はまだ始まったばかりで、その治療施設は久里浜医療センターほか全国に2箇所しかないのが現状です。
本書では、ネット依存症とはなにかをわかりやすく解説。ネットにハマる心理から治療法、家族の対応法までがスッキリ理解できます。スマートフォンが加速度的に普及している現在、ネット依存症に陥る人も今後、大きく増えていくことは明白。ネットに関わる人たち必読の書です。
感想・レビュー・書評
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493.74-ネツ 300308657
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配置場所:摂枚普通図書
請求記号:493.74||N
資料ID:95130686 -
読みやすいし、分かりやすい。
・成長ホルモン10-12h
・友達作りにネットを使うと攻撃性の敵意が高まり友人などの対外的なやりとりにネットを使用するほど言語的攻撃性が高まる
・ネット依存の予防は自衛
(週①のノーITディ・人付きあい・スマホパソコンやり過ぎ注意)
・10年、20年後の体や脳への影響不明
パソコンは仕事をする上でなくてはならないものになっていますが、依存症には注意したいですね。 -
見開きで、絵や図でわかりやすく説明しているので30分もかからずに読める。「依存」の勉強の中の一つ、と思って借りたが、読んでよかった。
こどもと一緒にいるときに、親がメディア以外の楽しみをこどもに見せる(なるべくスマホやパソコンにこどもの前でさわらない)ことが大事だとわかった。
ジョブスもこどもにはipadをさわらせなかったと言うし…。 -
【最終レビュー】
NHKクローズアップ現代・特集「つながりから抜け出せない~広がるネットコミュニケーション依存」(HP・free diary内容・リンク先)から。
ノンフィクション・図書館貸出。
実際、ネット依存症の患者さんの治療に当たっている、現役医師・樋口さんの目線から見た
〈ネット依存症・本来の姿の鮮明さ〉
◇ネット依存症アンケート
久里浜医療センターHPに出てましたが、著書でもアンケート詳細(2種)があり、実際私も、両方共、アンケートに参加する形でしていきました。今、SNSを全くやっていない分、スンナリと答を出せていました。以下が
自分のアンケート結果です。
[1]全世代対象 インターネット依存度(IAT)キンバリー・ヤング氏作
〈合格・平均的ユーザー〉
[2]韓国政府開発テスト最新・15項目版 インターネット自己評価スケール 成人用(Kスケール)
『かなり厳しいハイレベルの「心理面」・「健康面」・「時間」』を踏まえ作成。点数配分も、内容ごとに違い、回答の如何によって、ハードルの高さを感じました。
〈一般使用・合格・健全〉
この著書を通じて、改めて自身の中で痛感したこと。
《ネット(テレビ・DVDも含む)以外の『趣味』を『自分の中で確立すること』の『重要性』》
《日常生活そのものを、ネット以外の『様々な分野』で、如何に楽しむための『創意工夫(体を動かす等)』》
《(ネット依存症という『心の病気』を)早く、自覚し、自分の心で感じ取って、受け止め、気付くことの『強い認識と(治すことの)決意』》
この三点かと思います。
自身も、実際に経験してきたことがズラリ並べられていました。
SNSなし。今、至ってこうして、趣味を持ちつつ、シンプルに、自分なりに楽しく『1日1日』の『日常生活」』を送れています。
できないことでは決してありません。
《最悪、人生を左右することにも繋がるということ》
こういった、デメリットな面が、これだけあるということを、改めて自身、確かに頷けるものばかりだと感じてました。
*依存症のタイプも、多種多様(一部)
情報収集過多・ネット強迫・リアルタイム型・メッセージ型等
*攻撃性の敵意=言語的攻撃
*虚しさ・自己否定
*ネットについて『詳しく知らない点』
*空気が読めない。こだわりをもちやすい
*『嫌になれば、接続をしなければすむこと』
*ネットに対する『自己犠牲・自分への「様々な代償(身近で大切な事の数々)」』
*自己評価を上げる(ネット、テレビ、DVD以外で)→〈明るい環境!〉
*自己コントロール=デジタル・デトックス
*ルール作り
ラスト、樋口先生のこのメッセージは、身に染みるぐらいのものを改めて感じました。
このメッセージ・久里浜医療センターHPへのURLを記載し、レビューを終えることにします。
《生活の中に、面白いことはある。知らないだけ!知ろうとしないだけ!「身の回りを見直すこと」》(樋口先生)
□久里浜医療センター・ネット依存治療部門(略称 TIAR)
http://www.kurihama-med.jp/tiar/index.html -
2014.1.19
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最近よく若者に対して使われるようになった「ネット依存症」という言葉。一体どんな症状なのか。なぜ発症するのか。それらのことがイラストなどを用いながらわかりやすく説明された一冊です。
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ネット依存症を医療行為の対象とみて、その構造と治療法を解説する本。
薬物依存、ニコチン依存、アルコール依存、そしてネット依存。世の中に依存症はたくさんある。
ネットにばかり目くじらを立てなくても、なんて思うのだけど、ネット依存のあぶないところは、依存物を「買いに行く」ということをしなくても続けられてしまうこと。そして家族が事実に気が付きにくいこと。家にいながら一見コミュニケーションに見えることも可能であること。
そして治療法も、アル中やヤク中のようなきっぱりしたものではない。アル中は酒を断つ、という治療になるが、ネットを断つと仕事や実生活で困ることもあるから、だろう。
ああ、ネット依存でなくてよかった〜。特にやり玉にあがっているのはネトゲ。僕はやらないから、規制しちゃえばいいじゃん、なんて気軽に思うのだけど、禁酒法時代のアメリカがどんなだったか。そしてネットの規制なんて大概どうにかなっちゃうものだ。
何かを発明すれば、問題も同時に発明される。出口なし、なのか。
でも、依存症になる人とならない人がいる。こっちのメカニズム解明が先かなあ、なんて思う。