出生前診断、受けますか? 納得のいく「決断」のためにできること (健康ライブラリー)

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  • 講談社 (2017年8月24日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (258ページ) / ISBN・EAN: 9784062598637

作品紹介・あらすじ

羊水検査、母体血清マーカー、NIPT(新型出生前検査)……出生前診断への関心は、妊婦さんの高齢化とともにますます高まり、検査技術の進歩によって、妊婦さんが知っておくべきことも増えています。本書では、出生前診断の現状、そして検査を受けた人たちの葛藤や決断をまとめ、検査を受けることを考えている人はもちろん、どの検査を受ければいいのか、そもそも受けるかどうか迷っている人にも役に立つ情報を網羅しました。


「出生前診断」といえば、よく知られているのは母体血清マーカーや羊水検査などですが、2013年には臨床研究という形で、妊婦さんの血液検査だけで染色体異常が99%以上の精度で
診断できるとされる「新型出生前検査(NIPT)」が始まりました。
出生前診断への関心は、妊婦さんの高齢化とともに、ますます高まっており、例えば羊水検査の実施件数は10年前の2倍になっています。
また、妊婦さんが必ず受ける超音波(エコー)検査についても、日本産科婦人科学会は出生前診断であるとしています。近年、機械の飛躍的な進歩により、「生まれるまで分からない」とされてきた病気や障害が、かなり詳細に分かるようになってきているからです。

今や、妊婦さんであれば誰もが否応なく出生前診断を受ける状況になっており、それに伴って妊婦さんが知っておくべきことも増えています。
本書では、出生前診断の現状から、検査を受けた人たちの葛藤や決断、そして出生前診断とどう向き合えばよいのかについて、緻密な取材に基づいてまとめました。
出生前診断を受けることを考えている人はもちろん、どの検査を受ければいいのか、そもそも受けるかどうか迷っている人にとっても指針となる情報が網羅されています。


【本書の内容】
プロローグ  出生前診断の今

第1章 出生前診断でわかること
超音波検査/羊水検査/絨毛検査/母体血清マーカー/NIPT(新型出生前検査)

第2章 出生前診断に向き合った人たち
出生前診断に「巻き込まれた」とき/障害を受け入れるということ/「あきらめる」という決断/
「心の準備」としての出生前診断/出生前診断を受けたからできたこと

第3章 出生前診断をめぐる不安とサポート
出生前診断で「知りたいこと」「知りたくないこと」/遺伝カウンセリングってどんなこと?/
納得できる結論を出すために/障害のある子どもと生きるということ/
産むことをあきらめた女性たちを待つもの

第4章 出生前診断で悩んだら
「決めなければ」から「決めてもいい」へ/「障害」の不安にとらわれたときに知っておきたいこと/
「自分が納得できる」ことを大切に

エピローグ

みんなの感想まとめ

出生前診断に関する本書は、妊婦やその家族が直面する情報の多様性や葛藤を丁寧に描写しています。特に、さまざまな検査方法や実際の事例を通じて、読者が自分自身の状況に寄り添った判断を下す手助けをしてくれます...

感想・レビュー・書評

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  • ◯内容を踏まえると、妊婦向けに書かれたのか、挿絵も可愛い。
    ◯全体の構成も分かりやすく、読みやすいため、悩んでいる人や、そうでない人にも、みんなに読んでほしいという気持ちが伝わる。
    ◯事例がよく取材されていて、とりわけ子どものことがよく書いてある。
    ◯子どもの名前の由来、諦めた子が男の子でした、というエピソード、一つ一つが心に響き、期せずして、涙をさそう。家族の気持ちになったような気がしてくる。
    ◯また、あくまで客観的に事例を紹介しているが、諦める判断をした場合も、そうでない場合も受け入れて、とにかく寄り添う支援の必要性を説いている。(エピソードもその流れを組んでいる)
    ◯新しい出生前診断が広まりつつある中、様々な議論が行われているが、そういった議論とは別に、行政の支援として、寄り添うかたちでのアプローチが必要なのではないか。

  • 子供を産むという一大プロジェクトにおいて、「自分でコントロールできない未来との折り合いをつける」ということはとても重要なプロセスだと思います。
    (ネガティブな意味ではなく)

    この「コントロールできない未来」には色々な要素がありますが、そのひとつが子供の先天的な障害であり、その一部の可能性を事前に把握するのが出生前診断です。

    本書は、さすがNHKスペシャル取材班だけあり、出生前診断を通して胎児と向き合ったさまざまな家族のドキュメンタリーがとても心に刺さるものでした。

    流産・死産・人工死産が特別なことではなく、非常に身近なことだということに、気付くとともに、出産ということを生々しくリアルに理解するために、とても大切な一冊だと思いました。

    「あなたが決めていい」
    「子供への期待を手放すのが子育て」
    という言葉が、印象に残りました。

  • [図書館]
    読了:2017/11/17

    分かりやすく、妊婦に寄りそった語り口の本。

    p. 228 遺伝カウンセラーの田村智英子さんは、検査に踏み切れず、かといって検査を受けないと決めることもできず、身動きが取れないような状況になっている人に対しては、「検査を受けるということと、結果によってどうするかということは切り離して考えましょう」とアドバイスするといいます。

    p. 229 「検査を受けるのであれば、事前にさまざまなケースについて理解していたほうが、そのあとに障害や病気がわかっても、ショックが少ないということが知られています。『自己コントロール感の強さ』というんですが、これから起こりうることが自分の手の中に収まっている感覚を持っていたほうが、人は落ち着いてものごとを受け止められるんです」
    → この本で様々なケースを知っておくことができる。まさにそのための本だったと思う。

    p. 229 また、検査を受けて病気や障害がわかった場合、その後どうするのかについては、必ずしも事前に夫婦で決めておかなくてもいいと伝えるそうです。
    「検査を受けても何も見つからないことのほうが多いわけですし、その場その場で、人の気持ちは変わるものですから。そのときに考えればいいと私は思っています」
    「すべてを事前に決めておかなくてはならない」と身動きが取れなくなってしまっている人は、このように考えることで、冷静になることができたり、少し心の負担が減ったりすることがあるかもしれません。
    → まさに自分の今の状況だった…。

    p. 231 障害があってもなくても「期待を手放す」ことが子育て
    成人になるまで、親の期待を一度も裏切らない子どもはいない。

    あと、第1章で説明されている、NT検査結果は胎児の向きは真横でなければならない、胎児の体が反っていると実際より厚く見える、画面全体に頭と胸の上部だけを映して測らなければならないならない、など厳密な測り方があり、FMFの資格を持っている人が検査しなければならないという意味がやっと分かった。

    素人判断のような判定で中絶やむを得ず、という説明の仕方をしたり、本来検査可能期間ではない9週に測ったNTだけで「染色体異常」と説明する医師など、本当にいるんだ…と驚愕してしまうような医師がいることが分かった。

  • 気になっていたテーマで、図書館で手に取りました。
    様々な情報や実際の家族の事例が丁寧に書かれた良書です。
    「自分で決めて良い」「夫婦によって考え方や決断は違う」
    そういったフレーズが印象に残りました。

  • また大人になってから、
    もし妊娠したら、してから読みたい、読むべきだ
    出生前診断=すべきではない
    と思っていたけど一概にそうとも言えない。
    読んでよかった!
    リアルなエピソードに泣きそうになった

  • 知らんことばっかりで、恥ずかしくなった。

  • 事実をまず学ぶべき。
    遺伝検査結果が出た後のことも考えて、検査は受けるべき。

    検査する側も同様。

  • 請求記号:495.6||N 69
    資料ID:W0187420

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著者プロフィール

NHKアナウンサー。1992年入局。これまでに「ニュース10」リポーター、「特報首都圏」「かんさい熱視線」キャスターなどを担当。2015年から「マイあさラジオ」キャスター。ラジオドキュメンタリー「いのちの交換日記」(第56回文化庁芸術祭・優秀賞)、「NHKスペシャル 遺された声~録音盤が語る太平洋戦争」など番組の制作にも携わる。2012年「NHKスペシャル 出生前診断 そのとき夫婦は」の制作以降、出生前診断についての取材を続けている。

「2017年 『出生前診断、受けますか? 納得のいく「決断」のためにできること』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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