沈黙の艦隊(4) (講談社漫画文庫)

  • 講談社 (1998年3月11日発売)
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感想 : 3
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  • Amazon.co.jp ・マンガ (466ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062603973

感想・レビュー・書評

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  • 日本とアメリカが正面からぶつかる。あれこれ言っても、物語の中で是とされる日本の理屈にはなかなか納得しきれない自分がいる。相手側のアメリカの理屈もめちゃくちゃなのだけど。けっきょく、曖昧にしていたものを無理矢理明確にしようとすると、こういう感じになるのだなと納得。

    それにしても、こういうふうに感情的に一国の運命を左右していって良いのかなあと、共感よりもむしろ怖くなったりもするのである。話が国連まで動いていき、複雑な要素が絡んでくればくるほどそう思う。諸葛孔明の快刀乱麻を読むような快感が、次第に遠のいていく。

    流れる血とオイルだけが明確。眠る海江田の顔が、次第に美しく見えていくのは、複雑きわまる状況の中で、彼がまっすぐに1点をみつめぶれないことの魅力だろう。

  •  「核」と平和をテーマに展開される、戦争・政治・国家……全ては人間の、人間臭さに通じるドラマを8年かけて描いた、わずか2ヶ月の物語。

     『やまと』と米第3艦隊、そして護衛艦隊を巻き込んだ戦いは熾烈を極めた。
     『やまと』は全通常魚雷を撃ちつくしつつもソ連艦隊や米艦隊に次々と被害を与え――特に戦艦の他、空母『ミッドウェー』、『アイアン・クロー(鉄の爪)』と俗称をとる優秀な艦長が率いる新鋭イージス艦までもが撃沈された――、戦闘が終わると日本との同盟締結を目指し北上を始める……。

  • 巻末の解説がネタバレ注意です

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著者プロフィール

1948年、広島県尾道市生まれ。本名は川口開治。明治大学で漫画研究会に在籍、在学中の1968年「ヤングコミック」掲載の「夜が明けたら」で漫画家デビュー。卒業後は本格的に劇画作品を執筆、竹中労とのコンビでは本作のほか、「博徒ブーゲンビリア」などを描く。「ハード&ルーズ」で人気を得、87年「アクター」、90年「沈黙の艦隊」、2002年「ジパング」で講談社漫画賞を3回受賞、2006年には「太陽の黙示録」で小学館漫画賞と文化庁メディア芸術祭マンガ部門大賞を受けるなど、五十年余にわたって第一線で活躍する。他の代表作に「イーグル」「僕はビートルズ」「空母いぶき」など。

「2023年 『黒旗水滸伝 大正地獄篇』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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