- Amazon.co.jp ・本 (229ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062616515
感想・レビュー・書評
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190センチもの巨体をもてあます学習障害のマックス。
おそろしくキレる頭をもちながら骨の発育障害を持つフリークことケビン。
マックスがケビンを肩車することによって、
勇者フリーク、フリーク・ザ・マイティが誕生する。
2人の友情が深まる様子に温かい気持ちになるが、
後半マックスの父親の登場で一気に恐怖へ。
この父親、クズの見本として、とてもリアリティがあってめちゃくちゃ怖い。
最後のケビンの辞書が素敵。
落ち込んだ気持ちを優しくなだめてくれる。
かなり好きな物語。
ただこれは訳者の問題だろうと思うけど、
文体がマックスらしくない。
スマートすぎるのかな。
原書を読んでいないのでなんとも言えないのだけど。
読んだ人の心の中にケビンが住むようになる、そんな本。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
ずっと読みたかったんですが、やっと見つけた。
これは泣けます。
小さい時に目撃した事件から自分の中に閉じこもっていた、身長が190㎝のマックスは、
障害があり、幼稚園児ほどの身長70㎝、でもとても頭がよいケビンと出会う。
一緒に花火をみにいくことになり、そこであることから、マックスがケビンを肩車して、『勇者フリーク』として、共に行動することに。
そして刑務所にいた父親が現れて・・・
マックスとケビンの友情の話なんですが、
二人が出会ったことによって、世界をみおろしながら歩くことができた、良かったねーって。
父親が現れたときは、どうなるんだろーって
本を読む手を止められませんでした。
意外な展開になりますね。
そして結末は悲しい。。泣かずには読めませんでした。
巻末に『フリークの辞書』が載ってるんですが、
それが面白いです。
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