本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
- Amazon.co.jp ・本 (309ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062617123
感想・レビュー・書評
-
昭和初期の日本の田舎に、おしゃれな女先生が赴任してきた。着物じゃなく、スカートで自転車のモダンガール風。
驚きつつも子どもたちは先生を好きになり、田舎の大人たちは陰口を叩く。そんなことがあっても、いつか仲が良くなり、日常が流れる。
ーーと思いきや、子どもたちは家庭の事情で里子に出されたり、先生の同僚は「アカ」と呼ばれ突然逮捕された。自分にとって教育とはなんなのか。もやもやしているうちに子どもたちは成長し、お国のために徴兵されていく。
話の終わりは、戦後の同窓会だ。生き残った生徒たちと先生、行方がわからない生徒。涙が止まらない先生の場面で話は終わる。
昔の日本で、よくあった光景なのかもしれない。日本人が忘れてはいけない、ひとりの女性教師の話だと思いました。詳細をみるコメント0件をすべて表示
全2件中 1 - 2件を表示