わが恋せし淀君 (文庫コレクション大衆文学館 な 3-1)

  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062620451

作品紹介・あらすじ

淀君こそ史上最高の美女。雑誌編集者の誠之助が大坂城趾で艶麗な姿態を夢想したとたん、石垣は崩れ、彼は慶長十九年の城内にタイムスリップした。洋服姿から切支丹と疑われるが、歴史知識を活用、神の予言者として信頼と人気を集める。そして、ついに憧れの淀君の寝所へ招かれた。だが、彼も歴史を変えることはできなかった…。SF的発想と確かな史眼で、落城の悲劇を軽妙に描く異色の快作。

感想・レビュー・書評

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  • 分類に迷うけれども
    タイムスリップが介在するためSFで。

    イメージにものすごく残るのは
    誠之助が実に「性豪」であること。
    若いと言うのもあるけれども
    とにかくテクニシャン(笑)
    なので人気者なのです。

    だけれどもいい意味でも悪い意味でも
    読者を裏切ってくれています。
    タイムスリップと言うと優位に立てそうな
    イメージにはあるものの…なのです。
    …が何を意味するかはご想像あれ!

    結構現実的なラストです。

  • <07/9/8〜19>

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著者プロフィール

明治四十一年(一九〇八年)、東京・銀座に生まれる。代々医師の家の生まれ、東京大学法学部、経済学部を卒業。小説家のほかに経済学者の顔を持ち、長く大学で経済学の教鞭をとる。昭和三十一年「燈台鬼」で第三十五回直木賞を受賞。一躍人気作家となり、時代小説、歴史小説を執筆するようになる。デビュー作『出べそ物語』、『子守の殿』(オール読物新人賞)『細香日記』で吉川英治文学賞を受賞。人気シリーズとして「月形兵庫シリーズ」はよく映像化されている。昭和五十四年(一九七九年)死去。

「2023年 『傍若無人剣』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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