なんでも屋大蔵でございます (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062630078

感想・レビュー・書評

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  • 昨年の暮れ、岡嶋二人の片割れ 徳山諄一氏の訃報が流れたことを思い出して、手に取ってみた。

    プレハブの物置小屋を事務所としてなんでも屋(=便利屋)を営む釘丸大蔵は、ダボダボのズボンをはきタオルを腰に提げ、雑嚢を背負った風采の上がらない男。腰がとても低く、性格は至って穏やかだが、頭脳は明晰。そんな大蔵が、丁寧な語り口で5つの難事件を見事解決していく、ほのぼの系ミステリー。

    「浮気の合間に殺人を」「白雪姫がさらわれた」「パンク・ロックで阿波踊り」「尾行されて、殺されて」「そんなに急いでどこへ行く」の5部構成。

    解説が宮部みゆきなのも贅沢! 岡嶋二人の作品、少し読み進めて見ようかな。

  • ・大蔵さんの語り口が良い
    ・まさにホンワカミステリーで楽しかった
    ・続編が見たかったけどこれで終わってしまい残念!

  •  大蔵さんの口調が好き。

  • 岡嶋作品らしいハートウォーミングな作品だが、少し淡泊過ぎるか。

  • 面白かったです。なんでも屋の大蔵さんが、事件に遭遇したときの話をしてくれるという話です。最終的に大蔵さんが事件を解決します。短編集で五話の変わった事件があります。
    岡嶋さんの小説は全部おもしろいです。それがあふれていたのが、宮部みゆきさんの解説です。講談社版は再収録?なので、この本が最初に出されたときと今回の2種類の解説があります。チョコレートゲームあたりは読んでから解説読んだ方がいいかも。解説読みながら、ウンウンとうなずいていました。

  • 2016年46冊目。
    岡嶋二人の短編集。
    あたしはこの語り口、嫌いじゃない。短くても謎解き部分はやっぱり面白いしほろっとする部分や思わず笑ってしまう部分もあってあっという間に読んだ。続編あるのかなーと期待してたらこの1冊のみらしい。残念。

  • 徳山諄一と井上泉(現・井上夢人)による共作作家とは知らなかった。古いものらしいのに、読むのになんら不都合なかった。逆に面白かったなぁ。しっとりとしたミステリーかな。ハデじゃないけど、謎解きがあって、まず太蔵さんの話口調が丁寧で気に入った。シリーズ化されていないのは、残念。

  • 岡嶋二人にしては珍しい短編もの。

    半七捕物帳ちっくで主人公大蔵が昔を回想して事件の話をする構成。なかなかユーモアがありほのぼのとする。最後には犯人と疑われた前科者を大蔵が雇うなど心温まる感じ。続編が無いのが残念。

  • 「クラインの壷」で岡嶋二人さんを知り、そのイメージで読んでしまいました・・・。
    普通の短編推理モノでした・・・。
    短編だし、読みやすいし、時間潰しにはピッタリです。

  • 宮部みゆきさんの解説がいつもながら最高。連作短編としてはキャラで持たせてる感あり。岡嶋二人は長編の方が向いてたのかな?

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著者プロフィール

岡嶋 二人(おかじま・ふたり)
徳山諄一(とくやま・じゅんいち 1943年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ 1950年生まれ。現在は井上夢人)の共作ペンネーム。
1982年『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。86年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壺』が刊行された際、共作を解消する。井上夢人氏の著作に『魔法使いの弟子たち(上・下)』『ラバー・ソウル』などがある。

「2021年 『そして扉が閉ざされた  新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

岡嶋二人の作品

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