なんでも屋大蔵でございます (講談社文庫)

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  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062630078

感想・レビュー・書評

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  • 昨年の暮れ、岡嶋二人の片割れ 徳山諄一氏の訃報が流れたことを思い出して、手に取ってみた。

    プレハブの物置小屋を事務所としてなんでも屋(=便利屋)を営む釘丸大蔵は、ダボダボのズボンをはきタオルを腰に提げ、雑嚢を背負った風采の上がらない男。腰がとても低く、性格は至って穏やかだが、頭脳は明晰。そんな大蔵が、丁寧な語り口で5つの難事件を見事解決していく、ほのぼの系ミステリー。

    「浮気の合間に殺人を」「白雪姫がさらわれた」「パンク・ロックで阿波踊り」「尾行されて、殺されて」「そんなに急いでどこへ行く」の5部構成。

    解説が宮部みゆきなのも贅沢! 岡嶋二人の作品、少し読み進めて見ようかな。

  • 岡嶋作品らしいハートウォーミングな作品だが、少し淡泊過ぎるか。

  • 徳山諄一と井上泉(現・井上夢人)による共作作家とは知らなかった。古いものらしいのに、読むのになんら不都合なかった。逆に面白かったなぁ。しっとりとしたミステリーかな。ハデじゃないけど、謎解きがあって、まず太蔵さんの話口調が丁寧で気に入った。シリーズ化されていないのは、残念。

  • 「クラインの壷」で岡嶋二人さんを知り、そのイメージで読んでしまいました・・・。
    普通の短編推理モノでした・・・。
    短編だし、読みやすいし、時間潰しにはピッタリです。

  • 2003年11月29日読了

  • 2009/7/19 チェック済み

  • 世間様では、あたし“なんでも屋の大蔵”と呼ばれておりまして、ご用命さえ
    あれば引っ越しのお手伝いから、留守中のペットの世話、雨漏りの修理まで
    なんでも格安で承ります。こういう商売をやっておりますと色々と珍妙な事件
    に遭遇しますもんで──鋭い勘と名推理で難事件を次々解決する便利屋・
    釘丸大蔵の事件簿

  • 岡嶋二人には珍しい、人情話。

著者プロフィール

岡嶋 二人(おかじま・ふたり)
徳山諄一(とくやま・じゅんいち 1943年生まれ)と井上泉(いのうえ・いずみ 1950年生まれ。現在は井上夢人)の共作ペンネーム。
1982年『焦茶色のパステル』で江戸川乱歩賞を受賞しデビュー。86年『チョコレートゲーム』で日本推理作家協会賞を受賞。89年『99%の誘拐』で吉川英治文学新人賞を受賞。同年『クラインの壺』が刊行された際、共作を解消する。井上夢人氏の著作に『魔法使いの弟子たち(上・下)』『ラバー・ソウル』などがある。

「2021年 『そして扉が閉ざされた  新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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