李歐 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3650
レビュー : 547
  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062630115

感想・レビュー・書評

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  • 圧倒的なスケール。
    重いストーリーなのにすっきりするエンディング。

    読み終わって満足できたのは久しぶりの作品だった。
    本筋にあんまり関係はないんだけど、後半の奥さんが死ぬ直前のシーンでの一彰の心境の転換が一番心に残ってる。誰もいないと思って帰ってきた家の玄関に積んであるデパートの紙袋だとか、その癖主婦らしく、無茶な買い物はしないところとか、そんな当たり前のことが。微笑ましくて。
    そのあとの絶望感が半端なかったよ!(笑)

    あと桜見に行きくなった。ひとりでぽかーんと。

  • 所々の描写が繊細で、ちょっとしたほのぼのシーンに癒されました。李歐に惚れてしまいそう・・・笑 少しだけ中国語に詳しくなれました。

  • 高村薫を一冊もアップしていないことに気づいたので、ちょっと、あわてて。
    比較的入りやすそうな所から。
    運命的な出会いをした若者二人の、ノワールな人生。
    一筋の絆が光り続ける。
    文庫化に際して全面的に書き下ろした作品。
    当初の単行本も読んだので、どこが違うかも面白かったです。

  • 魂が震えた

    読み終えてなお私の傍らで李歐と一彰が生きている。
    李歐に会いたい、一目見てみたい、という想いが一彰と、そして読み進める自分と重なり合って不思議な感覚だった。

    個人的な話したが一彰の生きた時代と場所の真横が自分の母親が確かに生きた地であり、またかつて見た中国の大地、見渡す限りの荒野と畑が浮かび様々な情景が私の中で交錯する。

    李歐の魂が現れたとき、咲子が亡くなったとき、涙があふれた。
    読後余韻のまま寝てしまえば一夜の夢かもしれない。
    だが何度も読み返したくなる一冊となるであろう。

  • 素直に大陸に夢を馳せたくなりました。どうしたって日本とは違う、果てしなく続くような大地に。  その大地に生まれ、激動の祖国を見ながら小さな島国に逃れてきた李歐。そこで彼は、「そんなに!??」ってくらい大切な大切な出会いをして、その出会いは、そのあとも片時も彼を離すことはなかった。一生懸命生きた人たちの記録です。フィクションとか、関係ない。革命児李歐の起こす風を感じよう。「惚れたって言えよ。」

  • 何でか世界一の美女はネパール人と信じて疑わない私だが、世界一の美男はきっと中国にいるという確信をこの本で得た。中国にいるっていうか、李歐だけど。

  • 恋とも愛ともつかない李歐との関係性がとても艶っぽかったです。裏社会の重苦しさと下町のどこか懐かしい空気、大陸へと馳せる淡い夢が混ざり合って全体的に幻想的な雰囲気のお話でした。

  • 1

  • 2018.12.09.読了
    高村薫作品、ひさびさでしたがやはり難しいですね
    しかも重たく暗い。
    ピアノの1番低いドとレをずーっと叩いてる感じです。
    ドレドレドレドレ。。。。。。
    その暗さと重たさに耐える自信のある方にはオススメできますが。とにかく450ページくらいがドレドレ。。。なんです。しかも難解。
    最後の50ページくらいからやっとミファミファミファソ♪くらいまでくる感じでしょうか?!
    それでも、最後までたどり着いた私でも理解してるわけではないのです。
    李歐の何が一彰を夢中にさせたのか?逆も然り。
    CIAが絡んでくる件。北京の猫だった李歐がなぜ台湾の陳浩を殺害したのか?などなど。
    読んでる最中も、読了後もなんとなくボヤッと感は否めないのです。
    ただ作品の重厚感、壮大さを感じることができればそれでヨシといたしました。

  • 高村薫モードで、でも読んでない本ってないなぁと思ってたら、『わが手に拳銃を』のリライトってことで、読んでみた。
    知らずに読んだら「あれ?読んだ事ある?ダブり?」って思ったかもだけど、こ~ゆ~リライトって面白いなぁ。
    ハッピーエンドにはならないかと思ってたよ。

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著者プロフィール

高村 薫(たかむら かおる)
1953年大阪市東住吉区生まれ、現在大阪府吹田市在住。国際基督教大学教養学部人文学科(フランス文学専攻)卒業。外資系商社の勤務を経て、作家活動に入る。
1990年『黄金を抱いて翔べ』で日本推理サスペンス大賞、1993年『マークスの山』で直木三十五賞、1998年『レディ・ジョーカー』で毎日出版文化賞、2016年刊行の『土の記』では大佛次郎賞、野間文芸賞、毎日芸術賞をそれぞれ受賞し、新たな代表作となった。
『レディ・ジョーカー』を境として、重厚な社会派ミステリーから純文学に転向。織田作之助賞選考委員を務める。

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