李歐 (講談社文庫)

著者 : 高村薫
  • 講談社 (1999年2月8日発売)
3.85
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  • Amazon.co.jp ・本 (522ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062630115

李歐 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 飛ばし読み。中国語の音をカタカナで綴った文章が結構長く頻繁に出てくるため目が滑る。

  • ストーリーはやや平坦。はっきりとした起承転結はない。風景の描写や物語の世界観が高村薫らしく美しく、現実を忘れて引き込まれる。李おうが主人公に惹きつけられている根拠がよくわからないなど、細かいことを気にし始めると引っかかるところはあるが、そういう読み方をすべきではないだろう。

  • 光景が目にハッキリと浮かぶ美しい描写。それでいて壮大、且つぶっ飛んだストーリー。
    小説はちょとクレイジーくらいが面白いと思うが、まさにそのもの。

  • 描写が幻想的な印象。ぐいぐいと世界観に引き込まれた。

  • 高村薫の小説は描写が細かくて読むのにエネルギーを使うため
    敬遠していたところがあるのだけど、
    この本は比較的読みやすくて入りやすかった。

    中国大陸と日本を股にかけるスケールの大きさと
    ある種の妖艶さや耽美感の雰囲気、
    機械加工や拳銃描写の細かさ、
    登場人物の魅力といろんな要素がからみ合った物語。

    物語に入り込んでいるうちはそれほど気にならないが
    冷静に振り返ると、物語の根幹をなす
    一彰と李歐の関係性について、読者を納得させるだけの
    材料が提示されていないのは致命的な難点だと思う。

  • 主人公の学生時代から家庭を持つまでの生涯を追う物語。
    暴力団関連の事件と絡み合って進行するストーリー展開はスリルがあってよかった。
    銃の描写が事細かに記されているが必要だったのかは疑問。
    中国人のキャラクターや漢詩などが多く登場し、慣れていなかった自分には少し読みづらい部分があった。

  • 心臓が妊娠…心臓が…

  • もう、何度読み返してもおもしろい。『わが手に拳銃を』の全面改稿ですが、どちらも読み応えがありました。さすが高村先生です!

  • 壮大な物語。
    読んですぐには言葉には表せないほど、読後の余韻がすさまじい。人一人分の人生を生き抜いたみたいだ笑。

  • MBA取得を優先させる為に読書を完全自粛していた20か月。やっと本がまた読める!この日をどんなに待ちわびた事か。

    というわけで、読書復帰記念はやはりこの作家から。

    はー良い作品だった。相変わらず小説の世界にどっぷり浸からせてくれる。重苦しい雰囲気をとことん味わわせてくれる。

    機械や拳銃の説明が細か過ぎるとか執拗過ぎるとか、そういうのは高村薫の小説では許せる。なぜ一彰がそんなに中国に憧れを抱いていたのか。一彰はともかく、なぜ李謳も一彰に唯一無二の特別な感情を抱いたのかその辺が分からなかった。でもそんな事はこの小説では気にならなくなる。人物の心理描写、大阪の街の空気が伝わる風景描写のお陰で、「そもそも」の所が曖昧であっても充分にリアリティに溢れる小説になっているから。

    にしても、最後は高村作品にしては異様に爽快なハッピーエンドでびっくりした。いえ、そうじゃないのを期待していたわけではないんですが笑。たまにはこういうのもいいよね。

    個人的に最近ちょっと特別な思い入れがある十三・北新地・福島・・そんな地名が出てきて、それも良かったな。

    良い小説の読後の「はー、読み終わっちゃった・・」という感覚を味わえました。この読み応え、まさに求めていたもの。ベースになった「我が手に拳銃を」もいつか読んでみたい。

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