創竜伝(6)染血の夢 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
3.43
  • (46)
  • (61)
  • (221)
  • (7)
  • (1)
本棚登録 : 824
感想 : 18
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (320ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062630320

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 竜堂兄弟(+α)アメリカ進出!新たな敵、ランバート・クラークも現れ、四人姉妹の陰謀も見えてきた。進むべき道も定まり、次巻、中国進出(多分)。
    前巻で骨休め?をしたからか、いらっとさせる小物悪人が少なかったからか、場面が移ったからか面白さが上がっていたよう。まぁ贔屓の続氏が活躍したからかもしれないが。池でヘリを落としたのは格好良かった。

  • アメリカにたどり着いた四兄弟と、茉理、水地、虹川、松永君たちに、四人姉妹の追手が迫ります。

    四人姉妹の幹部タウンゼントは、ホイスラーを中心とする超能力者集団を四兄弟のもとに送るも、あっけなく返り討ちにされてしまいます。他方、茉理たちのもとには、四人姉妹のもう一人の幹部ランバート・クラークが姿を現わします。彼は茉理を人質にとって四兄弟をセントルイスの高級ホテルへと誘い出し、四兄弟を迎え撃とうとしますが、茉理を守る鳥の群れに電気系統を破壊されて計画は破れることになります。

    ランバートの罠を退けた四兄弟に、今度はアメリカ軍が攻撃を仕掛けてきます。茉理を庇う兄弟たちを救ったのは、黄大人(ホワンターレン)という中国人の指揮下の者でした。黄大人の兄は、かつて竜堂司が中国の竜泉郷を訪れたときに知己を得たとのことで、彼の依頼で四兄弟は中国の収容所に囚われている彼の兄を助けることになり、中国へと旅立っていきます。

    一方、四人姉妹の大君の一人は命を落とし、ランバートが大君の一員として加わることが決定されます。

    タウンゼントはいま一つ魅力に欠けるキャラクターでしたが、ランバートの方はおもしろいので、今後の展開が楽しみになってきました。

    今回の「巻末対談」で著者の相手を務めるのは、漫画家の太田忠司です。

  •  ようやく、物語が二度目の6巻に戻ってきました。
     本来だったら、文庫版は発刊される予定がなかった……と実は前の巻を読んで、びっくりしたんですが無事に発行されていてよかったです。

     今回は、前巻の番外編とは違って、アメリカ大陸に渡った4兄弟とそのお仲間さんたち。
     それぞれ別の敵に捕まえられて、ちょっと困った状況に。

     ただし、茉理ちゃんには鳥の守護が付いているらしきことが判明し、何かピンチが起こると様々な鳥が命を顧みずに助けにくる……。
     嬉しいけれど、でもそこには鳥の死体がたくさん……って思うとちょっと悲しいよね。

     そんなこんなで、遂にアメリカに上陸したドラゴン・ブラザーズは、一旦はアメリカで離れ離れになるも、敵が見事に引き合わせてくれて、ハッピーエンドに思えたけれど、今度はそこから逃げ出す! という大仕事が待っていた。

     そこに現れたのは、サンフランシスコの中華街にいる黄大人という竜堂兄弟の祖父と知己であるという男。
     彼は、自身の仲間を使って、竜堂兄弟たちを助けてくれる。
     ところが、今度はそこにもはや手段を選ばなくなった四姉妹が戦車部隊をぶつけてくる……という話でした。

     とりあえず、竜堂兄弟は、黄大人との取り引きに乗って、中国に行くことになって、一旦は茉理とは離れ離れになることに……
     というのが次の巻からの内容っぽいです。
     ようやく佳境らしくなって中国に行くことになったようなので、続きを楽しみに待っています。

  • 竜王四兄弟海外進出。
    どこにいても存在感ありすぎる。

  • いつ終わるのか。

  • 遂に世界へ…。
    どんどんスケールが大きくなっていってますね。
    まあ、スケールが広がれば広がる程、話も広がりますし。期待です。

  • 創竜伝もだんだん話が大きくなっていきますね。ナパーム弾って・・・レーザービームとか、でも終くんと続さんの掛け合いが好きなのでやっぱり読んでしまいますが。

  • 茉莉ちゃんがすごくかわいい。

  • 段々飽きてきたのかつまらない・・・大人三人組の人間らしさが好き。ドラゴン兄弟は危機になれば竜になるからわくわくしようもないわけで。

  • 2009年3月10日読了。

    アメリカで大暴れ編。
    4兄弟も4姉妹もどっちもどっちで完璧な勧善懲悪物ではないのがステキ。
    とりあえず長いとは思うけど、その長さが苦痛にならないってことは書き手の技量と私との相性がよいという感じですかねー。

全18件中 1 - 10件を表示

著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

田中芳樹の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×