評伝 今西錦司 (講談社文庫)

  • 講談社 (1995年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (372ページ) / ISBN・EAN: 9784062630436

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  • 1995(底本1992)年刊。

     日本の生物学に燦然と輝く足跡を残した今西錦司。ダーウィン進化論の向こうを張った(ただし英語での文献・論文刊行が少なく、欧米では余り知られていないと聞いたことがある。)研究者でもある。
     そして彼のもとから、梅棹忠夫(生態学、民族学)、中尾左助(遺伝育種、栽培植物学)、川喜田二郎(文化人類、生態学的人文地理学)、伊谷純一郎(霊長類学)ら怱々たる人材が輩出されている。
     本書は、燦然と輝く教え子を生み出した独特の研究スタイル(特に現地踏破の重視)、その足跡、そして、なにより今西氏の人物像を描写する。

     今西は「変わるべくして変わる」というように進化を捉えていたとされるが、まさに遺伝進化学を先取りするような発言である。
     確かに、分子進化学、ネオ・ダーウィニズムの進展や、そもそも今西流共生的進化論がダーウィニズムとの統合という方向性からみて、今西進化論をそのまま是とすることは難しいだろうが、反ダーウィニズムの論陣が、古典的ダーウィニズムの最盛期の主張であるということを考慮すれば、その慧眼には驚きを禁じえないところだ。

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著者プロフィール

1933年、旧朝鮮・京城生。55年、読売新聞社に入社。71年に退社し、フリーのノンフィクション作家に。著書に『誘拐』『不当逮捕』『私戦』『我、拗ね者として生涯を閉ず』等。2004年、死亡。

「2019年 『複眼で見よ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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