国境の南、太陽の西 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 9790
レビュー : 867
  • Amazon.co.jp ・本 (302ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062630863

感想・レビュー・書評

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  • 村上さんの中で、一番お気に入り。

  • 私が春樹作品を初めて読んだのは大学生の時。
    文学部の友人はやったら本を読む人たちで、
    焦った私はやったらめったら本を読むようになりました。
    春樹作品を読みふけったのもこの時期です。
    よく分からんなりに一生懸命読んだものです。

    さて、そんなことを思い出しながら再読。
    最初から最後まで非常に現実的なので、
    なんとなく春樹作品の中では異色に感じます。
    読みやすいけれども、逆に違和感(笑)
    初恋のほろ苦さが満ちている1冊です。
    ラストは、私にとってベストな形です。
    主人公の奥さんが、とてもすてきな人だと思います。

  • 名著。

  • 村上春樹さん大好きです。その中でも一番かもしれないのが本作。タイトルからは想像しにくいですが、「愛」についての物語です。
    常識的な恋愛観を持っている方には意味不明、むしろ不快にさせるような内容かも。反面、一部の人を強烈に惹きつける魅力を持っていると思います。
    もっと評価されて欲しいなぁ~。

    「太陽の西にはいったい何があるの?」

  • どんな恋愛でも物語られると認めてあげたくなってしまうなぁ。と思った作品。ハジメが好きだ。

  • ”今の僕という存在に何らかの意味を見いだそうとするなら、僕は力の及ぶかぎりその作業を続けていかなくてはならないだろう” 日常に潜む不安というものを捉えたこの作品は自分の心の中にも響いてくるものがある。平穏で恵まれた生活。でもそこには何か欠けたもののようなものを感じる時がある。それに手を出した時平穏な生活は全て音を立てて崩れるかもしれない。今回も村上氏らしい終わり方であった。それがなんとなくすがすがしい。

  • いまの恋人の本棚にあって、読んでいたらくれた本。「その本選ぶとはお目が高いね〜」と言ってた。
    読んでみたら、とっても読みにくかった。男性目線だし、関係のなさそうなシーンや状況描写がとにかく多い。
    でも、フランス映画のように辛抱強く読んでいくと、少しずつリンクして行き、どんどん私の中に入ってくる。
    恋人が好んで読んでいたことを思い出すと、誇らしいような不安なような切ないような気持ちになる。
    そういえば、「謝らなくていい」という口癖はハジメに影響されているのかも。
    それに、彼が私を好きになった理由も、彼が理想とする私も、なんとなく分かったような気もする。

    私は恋人と小説をリンクさせすぎているのかな。
    夢中になりすぎかも。
    この感想を3年後か5年後か10年後に見返した私は、飽きれるのか、戻りたいと思うのか、同じ気持ちなのか...

  • 心の片隅にずっと存在し続けている初恋の人。
    彼女は、彼のそれまでの人生の軸だった。
    .
    人は出会い、別れ、
    あらゆるものごとを知り得て、時には失うこともあり、
    信じて、守り、頼って、時に裏切り裏切られることもある。
    “ある種のものごとは後ろ向きには進まない”
    .
    わかってはいるけれど、
    もう戻れないあの頃に戻れたら…
    と思う事ってあるよなぁ。
    .
    そして、
    自分自身を変えたい思う事、
    変えようとする事があっても、
    自分は自分でしかないという事。
    .
    村上春樹さんが描く
    人間の“らしい”姿。
    リアルで的確で美しくて、
    私は好き。

  • 20年ぶりくらいに再読。
    小学生の時に運命的に出会った男女のラブストーリー。
    30代になり再会するも、男にはすでに妻子がいて。
    2人の共通点は、ひとりっ子なこと。この設定は1Q84とちょっと似てるかな。

    この小説は1Q84やカフカやねじまき鳥や騎士団長などに比べたら、作りがずっとシンプルで短いから2日で読めた。
    ファンタジー要素はなくて、読みやすい。けど、ねじまき鳥や1Q84を知ってしまった今では、物足りなさを感じる。
    文章はいつもながら音楽のようで、引き込まれて一気に読んでしまった。

  • 1951年。この時代に庭付きの一戸建てに住んでいること自体が今でいう勝ち組。経済的にも家庭的にも恵まれてこれ以上何を望む。成功者の我儘、不快でしかない。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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