法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)

著者 : 法月綸太郎
  • 講談社 (1995年11月7日発売)
3.43
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  • レビュー :61
  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062631082

作品紹介・あらすじ

名探偵・法月綸太郎に挑戦するかのように起こる数々の難事件。なぜ死刑執行当日に死刑囚は殺されたのか、図書館の蔵書の冒頭を切り裂く犯人、男が恋人の肉を食べた理由など異様な謎に立ち向かい綸太郎の推理が冴えわたる。「ルーツ・オブ・法月綸太郎」ともいえるミステリの醍醐味あふれる第一短編集。

法月綸太郎の冒険 (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 法月綸太郎の短編集。全7作。1作目の「死刑囚パズル」のみ中編で、この作品を読むためだけにこの本を開いても良いと思うくらいよくできていた。謎解きの論理構成はお見事。その他の短編も軽く楽しめるものでおもしろかった。ただし「カニバリズム小論」はグロいのでちょっと…この作家の著者は初めて読んだけど、他の長編なども読んでみたい。本格ミステリに造詣が深いとより楽しめそう。

  • シリーズ短編。死刑囚のお話と切り裂き魔が特に印象的でした。カニヴァリズムのお話が本当にグロッキーで、読みながら物凄い顔をしてしまった…あれは途中で読むのしんどかった…(;ω;)

    黒衣の家が1番意外な展開でした。
    後半の短編はなんだかトレンディー要素があって、今並行して読んでる柚木さんシリーズの雰囲気を感じましたww

    色んな要素の短編があって、短編とはいえ読みごたえがあって面白かったです。

  • 2018年11冊目。
    先に「名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇」を読んでしまったので、そこに載らなかった作品も気になって購入。
    「カニバリズム小論」以外はどれも良かったけど、「黒衣の家」と「土曜日の本」が特に好きかな。
    やっぱり法月親子のやり取りは安定の面白さなんだけど、穂波とのやり取りも微笑ましくていい。
    「頼子のために」「ふたたび赤い悪夢」と比べるとだいぶ軽快で読みやすくあっという間でした。

  • 「法月綸太郎」シリーズの短編集です。
    エグいものからコミカルな内容、繊細な印象のものと、様々なタッチの話があります。
    一番印象に残ったのは「カニバリズム小論」です。
    「人喰い」という意味ですが、つい蟹を思い出してしまいます。

    ◆死刑囚パズル
    死刑執行直前に毒殺された死刑囚。
    無意味な殺人に思われるが、犯人は誰なのか。
    そして、動機は?

    犯人は書記係かと思っていました。
    死刑執行のシーンが細かく書かれていたので、憂鬱な気分になりました。
    だからといって、死刑はあった方がいいと思いますが。

    ◆黒衣の家
    老婆を殺したのは孫の少年という、やりきれないオチです。
    動機はイトコの少女に恋をして、もう一度会う為でした。
    少年の純粋な想いが殺意を生んだようです。

    ◆カニバリズム小論
    エグい内容なので、食前食後には読みたくないですね。
    とある男は、同居していた女を殺して、何日も掛けて女の肉を食べていた。
    食肉の目的は何なのか?

    「カニバリズム」には様々な意味があるようですが、今回は憎しみの感情によって人肉を食べていました。
    下品な表現をするならば、「相手を排泄物にする為」です。
    しかも、綸太郎と話していた男が犯人というオチでした。
    犯人は精神崩壊していて、自分をフロイトだと思い込んでいます。

    ◆切り裂き魔
    「図書館」シリーズで、穂波さんが登場しています。
    日常ミステリなので、ノリが軽いです。
    これまでの話とは打って変わって、綸太郎が情けないです。
    穂波さんが強いわ。

    図書館にある本の扉が綺麗に切り取られてしまう話です。
    古本屋で扱っているミステリに、犯人の名前が書いてあったというエピソードは実際にあるようですね。

    ◆緑の扉は危険
    「図書館」シリーズ2。
    今回の綸太郎は、穂波さんのアッシーくん扱いされています。
    殺人が絡んでいるので、法月警視も登場しています。

    本の重みを利用して、密室が作られてありました。
    ハードカバーは凶器にもなるので、本は馬鹿に出来ません。

    ◆土曜日の本
    「図書館」シリーズ3。
    このお話を読んで、北村薫さんに興味を持ちました。
    ノリは軽くて、少年探偵団っぽいです。
    「五十円玉二十枚の謎」というアンソロジーに収録されています。

    ◆過ぎし日に薔薇は
    「図書館」シリーズ4。
    いくつもの図書館でランダムに本を借りる女性がいる。
    目的は何なのか。

    本の部位について勉強になりました。
    可哀想な話です。
    死産の上、仕事の邪魔をされるとは。

  • 死刑について。カニバリズムについて。

  • 冒険してる?
     クイーンに倣って名付けられた法月綸太郎の短編シリーズ。傑作と名高い「死刑囚パズル」他、図書館シリーズという日常の謎を扱ったものまで、全7話を収録。
     「死刑囚パズル」は、丁寧な消去法から導き出されるフーダニットが光る作品。ですが、ホワイダニットはあまりピンときません。長編でもっと重厚に描いて欲しかったです。「カニバリズム小論」は、オチの捻くり具合は好きですが、話の大半を占めるカニバリズム論がただの薀蓄に感じてしまいます。打って変わって、後半4作からは本にまつわる日常の謎へ。こちらは真相が腑に落ちない話が多かったです。

  • 2016.6/20〜25。「頼子〜」以来の法月作品。クドクドと続く台詞が苦手かなと思いきや、だんだん面白くなってくる不思議。重厚な「死刑囚パズル」も良いが、図書館シリーズもライトで良い。

  • 短編集。

    処刑される死刑囚が殺害されたり、会いたい人のために無意味に人が殺されたり、本が重くて扉が開かなかったりする話。

    五十円玉を二十枚千円札と交換する話はまた今度考えてみたい。

  • 噂に名高い「死刑囚パズル」はそこまでハマらなかったけど、「黒衣の家」と「カニバリズム小論」はとても素晴らしかった。ホワイダニットを突き詰めた果ての意外な真相にまんまとやられました。

  • 殺人事件を扱う死刑囚パズルや黒衣の家、カニバリズム小論、緑の扉は危険が好みだが、その他の日常の謎な3作もホワイが解明された時のカタルシスは良かった。カニバリズム小論のオチ、好きだ

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