法月綸太郎の冒険 (講談社文庫 の 7-6)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 914
感想 : 87
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  • Amazon.co.jp ・本 (452ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062631082

作品紹介・あらすじ

名探偵・法月綸太郎に挑戦するかのように起こる数々の難事件。なぜ死刑執行当日に死刑囚は殺されたのか、図書館の蔵書の冒頭を切り裂く犯人、男が恋人の肉を食べた理由など異様な謎に立ち向かい綸太郎の推理が冴えわたる。「ルーツ・オブ・法月綸太郎」ともいえるミステリの醍醐味あふれる第一短編集。

感想・レビュー・書評

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  • 短編7話。何気なく買った本だったが、30年以上前の本とは知らなかった。
    死刑囚が死刑執行直前に殺される「死刑囚パズル」は面白かった。
    図書館シリーズ4話はいまいち。

  • 法月綸太郎の短編集。全7作。1作目の「死刑囚パズル」のみ中編で、この作品を読むためだけにこの本を開いても良いと思うくらいよくできていた。謎解きの論理構成はお見事。その他の短編も軽く楽しめるものでおもしろかった。ただし「カニバリズム小論」はグロいのでちょっと…この作家の著者は初めて読んだけど、他の長編なども読んでみたい。本格ミステリに造詣が深いとより楽しめそう。

  • 短編集だったか。

    動機中心に語られるが、全体を通しての感想としてはそこにある「無邪気さ」と「狂気」の行ったり来たりがポイントなんだろうなぁという。犯人だけではなく、被害者の側にもそれがある。まぁミステリーなんてそんなもんなんだろうけど。

    ただ、図書館探偵系はそれとはちょっと違って、日常の謎が好みな自分としては、性に合うものだった。それでも無邪気さと狂気さはあった気するけど。

    消去法で残ったものがどんなに理解不能でもそれが答えという、ミステリーの1つの鉄則があるのは、前提として消去する方法への信頼度がある。動機はそれを歪めてしまうかもしれない要素なわけで、蓋然性ってのはなかなか難しい言葉だなと思った。短編だし、しょうがない気もするけど。星としては3.5あたり。

  • 法月綸太郎シリーズで全七篇からなる短篇集

    カバーに推理が楽しすぎると書かれてある通り推理自体は極端に難しくなく自分なりに推理を構築することが出来る一種の快感めいた楽しく読むことができる本

    土曜日の本以外はどちらかと言うと負のイメージ的な作調
    個人的なオススメは黒衣の家
    あーいう結論になるのは予想してなかった

  • 推理作家であり名探偵の法月綸太郎が活躍する短編集。犯人当て、トリック当てもあるが、動機当てが多い。伏線回収が鮮やかで、特に第二話『黒衣の家』が良かった。犯人の動機がサイコ過ぎる。

  • 『死刑囚パズル』がズバ抜けており、『カニバリズム小論』は驚きはするが、悪く言うと一発ネタのようなもの。(だからこそ短編なのだが)
    後半の四つは「図書館シリーズ」と呼ばれるもので、前半三つとは雰囲気が異なる。
    この中だと『緑の扉は危険』が一番面白い。
    作品によってだいぶ差はあるが、どれも平均以上。

    『死刑囚パズル』
    注射器とアンプルから導き出すロジックが美しい。
    まず、犯人はこれらをシュレッターにかけず、壊れている焼却炉に入れたということは、犯人は焼却炉が故障中であること、シュレッターがあることを知らなかった。(つまり外部の人間)
    そして見つかれば足がつきやすいロットナンバーが消されてないということは、犯人はこれらを見つけられるつもりではなかったと分かる。(つまり外部に見せかけているわけではない)
    だが、犯人はこれらが見つからないと思っているにもかかわらず、指紋を消している。
    つまり、もともと指紋を残していなかった(=常に手袋してる)
    このフーダニットに加え、ホワイダニットも面白い。短編だが満腹感を覚える。

    『緑の扉は危険』
    密室トリック自体は特筆すべきほどのものではないかもしれないが、図書館への本の寄贈などを絡め、それを「死んだら扉が開く」という謎めいた遺言に昇華させているのが見事。

  • 短編集。最初の話がだいぶ硬派だったので全編こんな感じでいくのかと思っていたが後半は日常の謎(といっても図書館がメインだけど)だったのでその緩急が良かった。謎としては分かったものと分からなかったものとが半々といった感じ。気に入ったのは「黒衣の家」「カニバリズム小論」かな。特に「カニバリズム小論」は謎よりも全体のオチの部分がありきたりとはいえ好き。

  • 以前どこかで読んだことがあるような話が二編。一遍は正体判明。もう一遍はドラマかしら..

  • シリーズ短編。死刑囚のお話と切り裂き魔が特に印象的でした。カニヴァリズムのお話が本当にグロッキーで、読みながら物凄い顔をしてしまった…あれは途中で読むのしんどかった…(;ω;)

    黒衣の家が1番意外な展開でした。
    後半の短編はなんだかトレンディー要素があって、今並行して読んでる柚木さんシリーズの雰囲気を感じましたww

    色んな要素の短編があって、短編とはいえ読みごたえがあって面白かったです。

  • 2018年11冊目。
    先に「名探偵傑作短篇集 法月綸太郎篇」を読んでしまったので、そこに載らなかった作品も気になって購入。
    「カニバリズム小論」以外はどれも良かったけど、「黒衣の家」と「土曜日の本」が特に好きかな。
    やっぱり法月親子のやり取りは安定の面白さなんだけど、穂波とのやり取りも微笑ましくていい。
    「頼子のために」「ふたたび赤い悪夢」と比べるとだいぶ軽快で読みやすくあっという間でした。

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著者プロフィール

1964年島根県松江市生まれ。京都大学法学部卒業。88年『密閉教室』でデビュー。02年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。05年『生首に聞いてみろ』が第5回本格ミステリ大賞を受賞し、「このミステリーがすごい! 2005年版」で国内編第1位に選ばれる。2013年『ノックス・マシン』が「このミステリーがすごい! 2014年版」「ミステリが読みたい! 2014年版」で国内編第1位に選ばれる。

「2023年 『赤い部屋異聞』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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