- Amazon.co.jp ・本 (350ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062631754
感想・レビュー・書評
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2018/01/19 22:36:46
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読書録「アジア亜細亜」3
著者 日比野宏
出版 講談社
p232より引用
“なによりも水浴のときに頭から石けんで洗
えるのは手間が省け、気を使うところが一つ
減ったのは便利なことだった。”
目次から抜粋引用
“トランジット
桂林の不良少女
マイペンライの都バンコク
断食した日
マイの手紙”
写真家である著者による、亜細亜を旅して
周った旅行記。
飛行機の乗り換えから断食まで、出会った
人々の写真とともに描かれています。
上記の引用は、旅先で坊主頭になった時の
一文。坊主頭は顔を洗う続きで洗ってしまえ
るので、毎日のお風呂がとても楽になるで
しょうね。
80年代後半のアジアの、普通であろう人達
との交流が記されています。その当時の様子
を知る必要があるひとに、有用な一冊ではな
いかと思います。
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やたらと女の子ばかりが出てくる旅行記。1年3ヵ月にも及ぶ旅の前半部分です。日比野さんの初めての長旅で、最初のほうは失敗ばかり。それでも人々との交流を第一に考えて行動する旅の仕方は、少なからず共感できます。
それぞれのストーリーが意外と良い出来で、旅を続けるうえでの著者の心境のようなものも感じ取れます。ダージリンの断食行の話と田中上人の言葉が特に印象的。