黒猫館の殺人 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 3330
レビュー : 303
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632782

作品紹介・あらすじ

6つめの「館」への御招待-自分が何者なのか調べてほしい。推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。手がかりとして渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。惨劇に潜む真相は。

感想・レビュー・書評

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  • 再読。中村青司が建築した黒猫館で起きた殺人事件。その記録された手記を持ったまま記憶喪失になった男が、島田潔と江南のところを訪ねてきて、、、という不思議なストーリー。まず、そもそも手記に書かれた黒猫館がどこなのか?がメインなのである。

    手記ものなので、書き手にとって都合の悪いことは書かれていない(わざと誤認されるように書かれている)叙述トリックものの典型で、突飛なアイディアなのであるが、トリッキーな話過ぎてあまり刺さるものはない。強いて言えば、殺人の動機の解明については、なかなか良いなと感じた。

    館シリーズのオチは、結構一言で言い表せるシンプルなものが多い。これもまたオチが強烈なんで、忘れてなかったですが、再読ならではの細かい伏線を楽しむこともできる。

  • 館シリーズ6作目。相変わらず、最後はやられる。ぼんやり内容が見えてきても、最後は必ず裏切ってくる。さすがです!

  • 簡潔でありながら伏線と緊張と驚愕がしっかりと込められています。

  • 密室=秘密の抜け道
    という定石を壊した作品。どうりで早く抜け道が見つかるわけだ。
    登場人物が少ないからか、犯人探し(?)は容易にできる。しかし手記にある違和感から最後の謎を解明するのはなかなかに難しい。
    しかしこの作品でも最終的にその伏線を見事に回収するので後味が良い。
    それにしても「鏡」という言葉1つに、二重三重と意味が込められているところにも、感心してしまうばかりである。

  • 館シリーズ第六弾。

  • 『黒猫館』?今までの館シリーズとは異なり、どんな館なのか今一つ想像できない。そして恒例の館の見取り図を見ても..めっちゃ普通の家の間取りやーん。拍子抜けしたが気を取り直し読む。記憶喪失の老人が持っていた手記。そこには殺人事件が綴られていた。老人は記憶を取り戻す手がかりとして、手記の解明を探偵鹿谷に依頼する。やっぱり面白かったし、やっぱり館は普通の館ではなかった。1つ目の謎は直前に気づいたものの、その後は地味にぶっ飛んだ設定だった。まあ王道路線というよりは変化球かな~。館シリーズでは好きランキング暫定4位。

  • これまでの館シリーズに比べると、伏線が多いだけに謎解きの楽しみは大きい。はじめから全てを疑えば、かなり早い段階で真理に近づけるのでは。

  • 館シリーズの6作目。前作の時計館では殺しまくってスプラッタームービーの様になってしまい、また中村青司の建築物であるため、もう隠し部屋や通路は織込み済みで、ちょっとパターン化してしまった感があったが、本作は目先を変えたストーリー展開でなかなか良かった。しかし大事なトリックが叙述トリックになっており、季節と場所を読者に錯覚させる仕組みとなっているため映像化は難しそう。昔読んだシャーロックホームズのように夢中に読んできたが、しばらくお休みにします。

  • 館シリーズ6作目。
    初読時よりも面白いと感じたので★一個増やしました。とにかく伏線の回収が見事。少しずつずれていたパズルが最後にぴたっとはまっていく感じが面白い。後から読んだら結構解りやすくヒントが散らばってたのに、初読時は全然気づかなかったもんなぁ。再読でだいたいの仕掛けはわかってたけど、鮎田氏の正体についてはすっかり忘れていました。
    そしてやっぱりゴキブリが怖い島田さんは可愛い。

  • 序盤から一気に物語に引きこまれた。記憶喪失やホテルでの火災、ノートに記されていた事件は実際に起きたのか?
    叙述トリックがとんでも系だったのに驚いた。伏線もあり違和感もあったものの全く気づかなかった。
    一歩間違えるとバカミスと化しそうなところを絶妙なバランスで踏みとどまり、上質な本格ミステリに仕上げる手腕には脱帽。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ・ゆきと)
1960年京都府生まれ。京都大学教育学部卒業。同大学院修了。’87年9月『十角館の殺人』で作家デビュー。「新本格ムーヴメント」の嚆矢となる。「館」シリーズで本格ミステリシーンを牽引する一方、ホラー小説にも意欲的に取り組む。’92年『時計館の殺人』で第45回日本推理作家協会賞を受賞。2018年度第22回ミステリー文学大賞を受賞。

「2021年 『暗闇の囁き 〈新装改訂版〉』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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