黒猫館の殺人 (講談社文庫)

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  • 講談社
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レビュー : 298
  • Amazon.co.jp ・本 (388ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632782

感想・レビュー・書評

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  •  再読。暗黒館へ向けてのリハビリを兼ねて(笑)
     高柳にしては珍しく、途中で館に関するトリックを見抜けてしまった作品、ということだけ覚えていたので、今回は初めからそれを意識して読み進める。
     もう、贔屓目無しに語れないのが痛いが、やはりうまいよなぁ。なんていうか、伏線の張り方っていうか。緻密だし、すごく綺麗に作りこまれている。
     ルイス・キャロルネタ(というかアリスネタ)はミステリでもよく見かけるけど、それをうまく綾辻テイストに仕上げてると思う。
     館自体のトリックだけでなく、そのあとにまた別のオチをつけてくるところとか、凄いなぁ。
     なんだろうな、ラスト付近になると一気に傍点のついた文章が多くなる。そこでぞくりとする、あるいはにやりとする、そんな感じ。これこそ綾辻マジック。
     調べて気付いた。これ、ノベルスは1992年発行。つまり、館シリーズは12年、沈黙を守ってたわけですか……。干支が一周してるよ。

    04.06.15

  • 久しぶりの館シリーズ。
    今回も面白かったよー
    もう江南君が登場するのも大分お馴染みになりましたね。

    今回は殺人事件自体はトリックも動機も単純。しかしその分館に隠された秘密がかなり凝ってました‼館についての描写はかなり細かくて結構雑に読んでたので全然気づかなかったー
    あとがきにも書かれてますが、伏線はりまくりでかなり凄い‼
    期待を裏切らない意外性ですね
    いつもは殺人に館の秘密が絡んでくるからそっちにばかり気を取られてました…

    それにしても赤道を鏡にして館を設計するなんて凄い粋ですね。
    さすが中村青司です( ´ ▽ ` )ノ

  • 館シリーズもこれでおしまいかー、と寂しく思いつつ読了。
    伏線ねー、伏線。張りすぎで気づけません(笑)
    中村青司、もっとこのシリーズ読みたいなー。

  • ドジスン萌えー。

  • 三冊立て続けに読んだ本のトリックが全て同じで(´・ω・`)ドウシテコウナッタ・・・ 黒猫館に非は無いのだよ、分かってはいるんだが
    ゴキブリが駄目な島田さんかわいいです

  • 「そうきたか!」という感嘆以上に「その方向できたか!」と言って膝を打ちたくなるトリック。いや、これはもうトリックという領域を超えているのではないか。

    本作も「館」シリーズにならい当然ミステリーなワケですが、起こっている殺人事件についてのディテールやトリック以上に、物語の舞台装置の壮大さ(大味さ、とも言えるかもしれませんが)が際立っていて、それは、前作でも感じて来たところでした。「館」こそが主題になってきたかのような感。

    それが、ある意味での叙述トリックを面白くしていて、物語の構成も、これまでの館シリーズでもそうだったように、本作もまた一風変わった形を取り入れているので、さて読者は「何を推理するか」の着眼点から問われているかのような、そんな気がしました。

    なんですかね、いや、もちろんミステリーとして推理することも出来るし面白いんですけど、「果たして作者は読者に何を仕掛けているのか」ってところを基軸にしてトリックとカタルシスを楽しむのが、この「館」シリーズの楽しみ方ではないか、そんな気がしてくる本書でした。

  • 1998年10月21日読了。

  • 綾辻行人はこういう別々の視点の話が交互に連なって進んでいくの多いですね。殺しそのものではなく、こちらが前提だと思ってる舞台装置に大きなトリックが仕掛けられているから、感想が納得の「ああー」じゃなく驚きの「うわー」になりやすいというか、そんな感じで面白かったです。

  • 綾辻行人さんの本は十角館とAnotherしか読んだことがないという状態で、間を飛ばして黒猫館を読了。
    文体はもともとさらっとしていて読みやすいなと思っていたので、時間がかからないのが良いと思う。

    黒猫館の名前の通り、館シリーズの本である。
    推理小説家の鹿谷が編集者・江南と共に、記憶を無くした老人の書いた手記の謎を解き明かしていく。

    老人・鮎田の書いたと思われる手記と、現在時間(鹿谷達の行動)が交互に書かれており、徐々に謎が明らかになっていく。
    手記の内容できちんと全容がわかるようになっている(と思うので)、犯人(謎)当てが好きな人にもおすすめしたい。
    私も謎解きを楽しませていただいた。

    黒猫館、というわりには黒猫プッシュが薄いところが若干寂しいが、それでも私はわりと好きだった。

  • ≪あらすじ≫
    6つめの「館」への御招待-自分が何者なのか調べてほしい。推理作家鹿谷門実に会いたいと手紙を送ってきた老人はそう訴えた。手がかりとして渡された「手記」には彼が遭遇した奇怪な殺人事件が綴られていた。しかも事件が起きたその屋敷とはあの建築家中村青司の手になるものだった。惨劇に潜む真相は。
                                (BOOKデータベースより)
    ≪レビュー・感想≫
    面白かったです。ラストには驚かされました!
    読み進めていく中で、たくさんの違和感は自分も感じられたけど、
    館の謎はさすがに解けなかったです。

    今までの館シリーズとは違い、館で起きた殺人事件がメインじゃなくて・・・
    というのが意外で楽しめました。

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著者プロフィール

綾辻 行人(あやつじ ゆきと)
1960年京都市生まれ。京都大学教育学部在学中、京大推理小説研究会に所属。研究会同期に、後に結婚する小野不由美がいる。1982年、同大学大学院教育学研究科に進学。1987年、大学院在学中に『十角館の殺人』で作家デビュー。講談社ノベルス編集部が「新本格ミステリー」と名付け、その肩書きが広まった。1992年大学院を卒業後、専業作家に。
1990年『霧越邸殺人事件』で「週刊文春ミステリーベスト10」1位。1992年『時計館の殺人』で日本推理作家協会賞長編部門を受賞。2011年『Another』で「ミステリが読みたい!」1位。2018年第22回日本ミステリー文学大賞を受賞。
主な代表作として、デビュー作『十角館の殺人』以来続刊されている、長編推理小説「館シリーズ」。

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