女王陛下のアルバイト探偵 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632829

作品紹介・あらすじ

不良中年私立探偵の親父のもとに内閣調査室副室長が持ち込んできた依頼は17歳の王女様の護衛だった。東南アジアの島国ライールの王位を巡る陰謀で命を狙われている王女が来日したのだ。王女を守るアルバイト探偵(アイ)・隆(リュウ)にショットガンが向けられた。けなげに王女をガードする隆クンのピンチ。シリーズ初長篇。

感想・レビュー・書評

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  • シリーズ初長編。
    やっぱり長編の方が読み応えがある気がする。

    王女候補?ミオをリュウが男気で守る。当然、涼介の様には上手くいかなくて、失敗しては落ち込んで奮起して…
    リュウの健気さが良かった。

    ラストの戴冠式での真珠のブローチ。ミオもまた健気で…じ〜んときた。

  • 父親のものに動じないすごさに
    共感を言いながら、タメグチする息子。
    高校3年生。
    大沢在昌はその高校生の気分を
    うまく拾い上げていることに、感心する。

    政府からの依頼を受けた仕事をする
    私立探偵の アルバイト。

    ライール国の国王が、重病で
    なくなるかもしれない
    といわれる中で、5人の娘が、
    跡目相続争いをする。

    第2夫人が 日本人 ハナコで、
    その娘 ミオ が 日本に留学の下見にやてくる。

    サエキリョウは、父親と一緒に
    ボディガードをすることに、
    そのなかで、恋心が目覚めてしまう。

    幻の星 アユリヤ。
    香りが 強く、真っ赤な花。
    こういう 想像上の花を作るのが
    得意のようだ。
    ふーむ。編集構成力が 物語を巧みにする。

  • 表紙買いしたのですが、中身は非常に面白く、買って良かったと思えた一冊でした。「シティーハンター」が好きな人はハマると思います。

  • 大学の時友達がくれました:三木(2011.03.28)
    本の表紙が私の持っているものと違いアニメっぽいですが、ちゃんとした小説です。痛快アクションノベルで、冒険ものの映画を見てるような気分になります。命を狙われている女王様を守り抜こうとする探偵の話なので(ベタな感じ?)、いつどんな形で敵が襲ってくるかこっちもドキドキ緊張感してしまいます。

  • いつも飄々とした主人公が熱くなった部分を見せてきました。短編から初の長編だけども読みやすいしまぁまぁおもしろいです。

  • 本作以降は再読ではない。

    身分の違いによる惚れた腫れたの話は太古より続くフォーマット。
    この手垢にまみれきったフォーマットに、探偵・スパイ要素を絡めてるのだが、
    舞台が東南アジアに移ると、一気に「インディジョーンズ」感が。
    ショーン・コネリーとハリソン・フォードとは言わないが、
    いつもの「アルバイト探偵」シリーズとは違う風味。良くも悪くも。
    いつもの仲間達も今回は出番なしだし、サクッと終わるオチも心なしかさみしい。

    が、本シリーズは短編より長編の方が面白いと確認。

  • やっぱり期待を裏切らない
    ハードボイルド。
    お父さんがたまらなく
    カッコよすぎ!
    会ってみたい(笑)
    ストーリーに
    入り込んでしまいました。

  • 一気に読了。

    最後までどうなるか分からないハラハラ感が好き。

  • あーー!カッコいい(笑)リョースケの親父として、探偵としての男臭さに私は夢中です。安定なハードボイルドに安心して読める。依頼はちょっと(いや、だいぶ)大事になってるけど(汗)このシリーズは好き。

  • 評価は3。

    内容(BOOKデーターベース)
    内閣調査室副室長からオチコボレ親子探偵、冴木涼介・隆の事務所へ来日した東南アジアの島国ライールの王女ミオの護衛依頼がきた。だが、政情不安、王位継承で謀略渦巻くお国柄。政府筋に雇われた殺し屋が隆たちを狙った暗躍しはじめる。その間隙をぬって「カマル教団」がミオを本国へ連れ去ってしまう。ミオを追って親子はライールに飛んだが。

    小説とは分かっているがリュウ君高校生だし息子とダブルし・・・。一歩間違えば死んじゃうジャン。と心配しながら読了。
    個人的にはいざとなると頼りになるお父さんはファン。
    今までのシリーズと比べるとかなりハードボイルドだが、最後まで繰り広げられる架空空間に入り込めず評価は低め。

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著者プロフィール

1956年愛知県名古屋市生まれ。慶応義塾大学中退。1979年に小説推理新人賞を「感傷の街角」で受賞しデビュー。1986年「深夜曲馬団」で日本冒険小説協会大賞最優秀短編賞、1991年『新宿鮫』で吉川英治文学新人賞と日本推理作家協会賞長編部門受賞。1994年には『無間人形 新宿鮫IV』直木賞を受賞した。2001年『心では重すぎる』で日本冒険小説協会大賞、2002年『闇先案内人』で日本冒険小説協会大賞を連続受賞。2004年『パンドラ・アイランド』で柴田錬三郎賞受賞。2010年には日本ミステリー文学大賞受賞。2014年『海と月の迷路』で吉川英治文学賞を受賞、2022年には紫綬褒章を受章した。


「2023年 『悪魔には悪魔を』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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