ステップファザー・ステップ (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 9009
感想 : 956
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  • Amazon.co.jp ・本 (362ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632850

感想・レビュー・書評

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  • 宮部みゆきってこういうライトなミステリーも書くんだって新鮮でサクサク読めた
    両親が帰ってきてもこの関係は崩れてほしくないな

    メイキング・オブ宮部みゆきの、痛みを背負ってる人は人に対して優しいから、陰惨な事件を追いかけていくハンターとして相応しいっていう意見が面白い、もっと宮部作品読んでみたい
    綾辻行人と生年月日が一緒って初めて知った、すご

  • 職業泥棒が双子の中学生に弱みを握られ、擬似父親になるというお話。双子の父親と母親はそれぞれ不倫相手と駆け落ちして、お互い片親が双子の面倒みているのだろうと思っているが、結果的に児童遺棄になってしまっているという設定です。

    いちおうライトなミステリー小説ですがそもそもの設定がぶっ飛んでいるので、各話の推理やトリックに無理があっても笑って許せる気持ちにはなりました。

    どちらかというと、イヤイヤ父親役になった「お父さん」の主人公が、双子と心を通わせていくのを楽しむ小説です。

    双子の哲と直は賢くて良い子なので、主人公も主人公に泥棒の仕事をくれる柳瀬の親父も双子が可愛いくなっている様子がとても微笑ましくてほっこりしました。

    双子がそれぞれ別の誘拐犯に誘拐されてしまう話。主人公との電話の向こう側で取り乱した双子が「僕は哲だよね?それとも直だっけ?」と自分のアイデンティティを無くしてしまうのがクスッとしてしました。

  • ドラマも見たい

  • 両親がそれぞれ別の人と駆け落ちした双子の少年と、職業泥棒の男が、なぜか一緒に暮らすことになり、様々な謎に巻き込まれていくストーリー。
    宮部みゆきさんの作品は、どれも映像が浮かぶ。そのくらい、各キャラクターがいきいきと話している。
    双子の兄弟の話し方がとても面白く、どんどん気になっていく主人公も、悪い人になりきれず、良い。

  • 優しい気持ちになる。
    物語の立ち上がりの突飛さなんて、物語のおもしろさにはあんまり影響しないのかもしれない。

  • 七つの作品が収録された連作短編集。

    泥棒で生計を立てる主人公が、ひょんなことから双子の兄弟の父親代りになって…という物語です。

    ちょっとありえない設定かもしれませんが、三人の絆が徐々に深まっていく様子は心地よく、ほんのりと温かい気持ちになりました。

    コメディ要素を含んだミステリなので、読んでいて楽しいし、文章も読みやすくさらりと読めてしまいます。

    シリーズ化しても絶対面白いと思うのですが、続編は今のところないようですね。でも、雑誌掲載された作品がいくつかあるらしく、それらを加えた新装版みたいなものが、いつか発表されることを願っています。

  • 難しい推理に疲れた時に。簡単だけどかわいいエピソードの短編集でした。

  • ずっと昔に読んだ赤川次郎の「砂のお城のお姫さま」(たぶん)を思い出した。なにせ「お姫さま」たちと同世代で読んだのだから30年近く前だ。あちらは女の子二人、こちらは男の子ふたり、あちらは「おじさん」の家、こちらは子供たちの家、という違いはあるけれど。
    どちらも隣にあるかもしれない、でもまずない冒険譚として楽しく読んだ。

  • 30年前の話だが、今と遜色なし!

著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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