三重殺 (講談社文庫 お 71-2)

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  • 講談社
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感想 : 8
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  • Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062632928

感想・レビュー・書評

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  • 首なしバラバラ死体が見つかってでも犯人は死んでたり被害者は生きてたりする話。
    面白いんだけど、読者置いてけぼり感がハンパない。何が謎で、何でそんな推理になって、どこまで分かってて、何が分からないのかが、全然見えない。そのまま最後まで行ってしまった。

  •  探偵物ではなく刑事物なのだが、主人公の刑事がぱっとしない三枚目なので、終始一貫として緊迫したムードは皆無だ。時々入れられるブラックな笑いは、好みが分かれるところ。(私は好き)

  • 推理小説なのかな?と思ったけどあまりシリアスな感じでもないし(事件自体はいっぱい死者がでてるけど)おとぼけ刑事の物語みたいな…。

  • 初奥田哲也。あまりのだらけっぷりに思わず吹き出しそうになる主人公ながら、最期には見事な推理で事件を解決。冗談みたいな事件の連鎖の上に、自堕落で助平な主人公だけど、内容自体は立派な推理ものになっているので、不真面目本格ミステリとでも名付けたい。ものすごくあっさりとした終わり方なので、もう少しだらけた余韻があっても良かったかなと思います。

  • ユーモアたっぷりだし、トリックも素敵♪おもしろかったです☆

  •  刑事の”私”が現場に行くと、そこにはバラバラになった脚と胴体があった。これらは宅急便で片山青次なる人物に送られる予定だったようだが、集荷係が荷物をとりにきた時にカラスがたかっていたことによって、中身が発覚したらしい。捜査&推理の結果、死体は矢萩利幸という人物に間違いないだろうということになったのだが、そんな時、静岡県警から連絡が入る。熱海で焼死体が発見されたのだが、なんとその人物も矢萩利幸だというのだ。

     3回殺された男・・・ストーリーとしては良かったのだけど、この”私”がとにかくおやじくさくて、若干うっとおしい(苦笑)。おやじギャグというか、ユーモアのあるところを強調したいんだろうけど・・・この話の中に出てくる部下の小橋同様、苦笑&流したい感じ。しつこい感じがなぁ。最後の謎解きまでに食あたり。

  • 同じ人間が三回殺されるというアイディアだけでここまで面白く出来るのかと思った。主人公の語り口なんかも軽妙でユーモアたっぷり。最後の謎解きも最後に全てのコマがはまったときは嘆息。ただカタルシスに欠けるかな?

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