魔天楼 薬師寺涼子の怪奇事件簿 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 58
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062633468

作品紹介・あらすじ

父親は元警視庁幹部、東大・法卒、27歳の超美人&ナイスバディ警視・薬師寺涼子。唯一の欠点は「ドラキュラもよけて通る」性格の悪さ。通称「ドラよけお涼」とは彼女のことだ!そして、世にも奇怪な事件が、東京・湾岸副都心の巨大な複合ビルで連続する…。『創竜伝』の田中芳樹、渾身の文庫書下ろし作品。

感想・レビュー・書評

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  • 古い作品であったが、息抜きに積読を読んだ。
    事件を解決する様が、カッコよく面白い。
    ただ、事件は人ではなく怪物だった。


    警察のお偉方が大集合しているビルで、突然出入りが不能となる異常事態が発生した!? 右往左往する上役を睥睨しつつ、従僕(?)を従えて、颯爽と登場する美女が一人。彼女こそ、警視庁きっての危険人物、「ドラよけお涼」こと薬師寺涼子警視その人だった。女神の美貌と悪魔の性格を兼ね備えたスーパーヒロインが怪物退治に挑む!

  • 展開もキャラも少し雑ではなかろうか。あと、「ドラよけお涼」って、元ネタは「ドラまたリナ」では?正直に言って元ネタの方がハイセンスと思います

  • 薬師寺涼子シリーズ1作目。年下の女性上司・・・。泉田くんの境遇は、よーく分かります。上司が居ない仕事をしている著者は、仕事が遅い!!。
    同著の銀河英雄伝説とはノリが違い、軽い小説です。面白い。

  • 「ドラよけお涼」こと薬師寺涼子の怪奇事件簿、第一弾。
    作者が「ストレスがたまって書いた」というだけあって、荒唐無稽な面白さ。珍しくラブコメ要素も入ってるし。お涼さん、好きだーー
    色々ご批判もあるようだけど、こういうのは何も考えず、わはは・あはは、で読んでしまえば良いと思うぞ。
    それでも官僚や警察機構に対する田中先生の皮肉や非難は、ギャクに紛らせつつも健在。

  • 銀英伝以来の田中御大。読みやすい。

  • 推理モノかと思っていたのに。。。サイテーの小説。

    田中芳樹、こういう超絶キャラの主人公好きだなあ。。。と我慢して読んでいたのに、何その、犯人は伝説の化物ですって。
    誰がこんな話に納得するんよ。
    よくこんな小説を世の中にリリースできたなぁ。

  • 田中芳樹は『創竜伝』を何冊か読みました。
    その頃たまたま本屋さんでこの本を見つけ、垣野内 成美の表紙にも惹かれて購入。
    警備会社の社長令嬢薬師寺涼子は27歳の超美人で警視庁の警視。
    超お金持ちで傍若無人・唯我独尊の涼子の言動はまさに女王様。
    涼子と彼女の部下である泉田警部補を中心にして話が進みます。

    女王様と下僕(泉田くん)がたまたま出席したパーティーで奇怪な事件が発生。パーティー会場のビルに閉じ込められた涼子は、『テレビを見たいから早く帰りたい』という理由で強引かつ身勝手に捜査開始。

    キャラ、ストーリーともに『ありえない』ことばかりなのですが、ここまでありえない設定ばっかりだと逆に面白くすんなり受け入れて楽しめます。

  • 同名のノベルス、文庫版。巻末に描き下ろしがついているので、文庫買った方がお得?

  • 傍若無人でやりたい放題、自分のしたいと思ったことは世間の常識にとらわれず脅迫だろうがなんだろうがあらゆる手を使ってやり通す。そんな女性がヒロインです。反感しか買いそうにないですが、きれいで才能があって、芯のしっかりしている女性でもあり、同じ女性としてあこがれます。クールで涼やかな見た目に反して子どもっぽく、特に恋に対して不器用なところはかわいくもあり、そのギャップにはまればキャラ読みとしてとても楽しく読める小説だと思います。彼女が恋する男性目線で小説は進んでいきます。わかりやすすぎる好意のサインにちっとも気づかない朴念仁の主人公は仕事はできる優しくてかっこいいいい男なので、鈍い年下部下×わがまま年下上司のカップリングが好きな人はたぶんはまると思います。ミステリーというよりはアクション色の強い作品ですが、タッグを組んで鮮やかなアクションを見せてくれる二人にときめきます。読了後はすかっと爽快な気分にさせてくれるお話です。

  • 漫画版を読んでから小説読みました。

    表紙の雰囲気とかで買った人は
    後半になるにつれて「ん?」って感じになるんでしょうか。笑
    でもまあ「怪奇事件簿」だから予想はつくか。

    個人的には泉田クンが好きです。
    なんだかんだ判断力あるし礼儀正しいし。

    「ドラよけ」が「ドラゴンも避けて通る」だと思った人いないかなぁ。笑
    (どっかの魔道士みたいな)

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著者プロフィール

1952年熊本県生まれ。学習院大学大学院修了。1978年「緑の草原に……」で幻影城新人賞を受賞しデビュー。1988年『銀河英雄伝説』で第19回星雲賞(日本長編部門)を受賞。2006年『ラインの虜囚』で第22回うつのみやこども賞を受賞した。壮大なスケールと緻密な構成で、『薬師寺涼子の怪奇事件簿』『創竜伝』『アルスラーン戦記』など大人気シリーズを多数執筆している。本書ほか、『岳飛伝』『新・水滸後伝』『天竺熱風録』などの中国歴史小説も絶大な支持を得ている。

「2023年 『残照』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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