小説 消費者金融 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (542ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062633925

感想・レビュー・書評

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  • 個人の信用調査
    弁護士会

  • 昔のサラ金と変わりつつあるサラ金から消費者金融への変遷。

    へ~そうなのね~
    という感じでした。さすがの高杉さんで説得力ありますね。

  • 961232

  • 4062633922 542p 1996・11・15 1刷

  • 消費者金融に関して、もう少し違った考え方をしていた。
    鬼玉といわれる玉崎と早苗は、違った使命を持っていた。

    高杉良らしい切り口で、うまくかかれていた。
    銀行が、サラ金に金を貸す。
    サラ金は、高利で利益を上げる。

    クレディットカード時代になれば、いずれにせよ、
    債権回収業務は、重要になってくる。
    キャッシュレス時代は、いずれにせよ、
    お金を巡っての様々な問題が発生することは確かである。

    「ご利用は計画的に」といいながら、
    高利で貸すことに、大きな問題がある。

  • 【小説 消費者金融】 高杉良さん

    代議士秘書をしていた玉崎英太郎は政治の世界に見切りをつけ,金融業へと転職し「京阪クレジット」という消費者金融会社を立ち上げた。
    当時、銀行は大口融資先しか取り扱わず、個人を相手にする「京阪クレジット」は急成長を遂げる。しかし一方で彼は、その厳しい取り立てから「鬼玉」とも呼ばれ恐れられていた。やがて彼の噂を聞きつけた新聞や雑誌が彼を叩き始めた。
    鬼玉問題が大きくなり、彼が国会喚問の恐れも出だした時、大学時代のクラスメイト・渡辺が尋ねて来た。渡辺は通産省の官僚だった。渡辺は彼に、消費者金融の先進国アメリカの金融鵜システムを学んで来るように奨め、英太郎は渡米する。英太郎はアメリカの金融業界の、社会的な位置の高さと整備されたシステムに驚き日本の消費者金融の遅れを痛感する。
    彼は日本に帰ってから、消費者金融とは融資先と債務先の架け橋となるべき存在だという気持ちを強くする。



    この本の中で英太郎が弁護士から告訴される下りが出てきます。
    融資先と債務者の間に入り不良債権を回収するという業務の中で
    弁護士法に抵触する部分があるというのです。
    本来債務者との協議は弁護士の仕事ですが、数十万件に及ぶ件数の
    小口取引を弁護士のみでまかなうというコトは現実問題としては
    不可能なんです。しかし既得権を犯されるという危機感から強引に
    告訴をした。この物語ではそうなっています。

    実際には不可能なのに既得権にこだわる。
    既得権があるから、本当に困っている人を助ける事が出来ない。
    それと似た経験を以前働いていた職場でしたコトを思い出しました。

  • むかし読んだ

  • 実在するCCC債権回収株式会社がモデル。他社から買い取った債権についてアシスタントを軸に債務者と接触し回収していくという会社。直接の債権者でない分、やりやすい面もあるのだろうが、個人情報法や債務者の権利意識の上昇もあり難しい商売なのでは、と思う。

  • 危機に瀕するクレジット社会の内幕を描く!カード犯罪が増大し、ローンの不払い、自己破産が横行するのはなぜか。クレジットカードの総発行枚数は約一億八千万枚―業界・使用者をめぐる不透明な実態を綿密な取材で明かし、“消費者金融”再生に賭ける男たちの、熱きドラマ

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著者プロフィール

1939年東京生まれ。専門誌記者や編集長を務める傍ら小説を書き、75年『虚構の城』でデビュー。83年、退職し作家に専念。緻密な取材に基づく企業・経済小説の問題作を次々に発表する。代表作は『小説日本興業銀行』『小説ザ・外資』の他『金融腐蝕列島』シリーズ全5部作など。

「2023年 『転職』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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