走らなあかん、夜明けまで (講談社文庫)

著者 :
制作 : 茶木 則雄 
  • 講談社
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本棚登録 : 343
レビュー : 34
  • Amazon.co.jp ・本 (380ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062633970

感想・レビュー・書評

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  • 奥付を見ると、15年ほど前に一度読んでいる作品であるが、全く新鮮な気持ちで読み終えた。
    平凡な東京のサラリーマンが、大阪出張で偶々間違って持ち逃げされた、企業秘密の入ったアタッシュケースを取り返そうと、やくざとの追いつ追われつ劇。
    その過程で知り合った元ヤンキー娘や、無敵の喧嘩王たちとの交情。
    そして、キタからミナミから舞台となった大阪の、大沢版”るるぶ”?さらに、東京者と大阪者との文化人類学比較?
    疾走感あふれる、追跡劇ノンストップアクションをたっぷり味わった。

  • 東京っ子の会社員が出張先の大阪で間違って大事な鞄を盗まれる。極道たちの手から取り戻すため、キタからミナミと初体験のナニワの街を命がけの大爆走、大追跡。ヤクザ同士のメンツをかけた争いに巻きこまれ、次々襲ってくる過酷な状況に涙をふり払って立ち向かう。息づまるワンナイト・チェイスの興奮。

  • 坂田勇吉、ササヤチップスの営業職。出張で初めて大阪に足を踏み入れ、カルチャーショックを受ける。ちょっと過激なショックだったけど。
    一番かっこいいのは府警の刑事さんだったと思う。

  • 和製のマクレーン刑事ですかね。
    少し弱っちいですが。

  • 「新宿鮫シリーズ」で有名な大沢 在昌のミステリ小説。Honya Clubで書店員のお勧めがあったので読んでみた。大阪のディープな部分を強調し過ぎの感あるが、堅気の主人公の大奮闘により、ファンタジーとなっている。九州人である自分には良くわからんが、ディープな大阪や関西弁(関東と比較しての関西の特異性)は、メディアによりデフォルメ・歪曲されている部分もあるのではないか、と思った?

  • 東京と大阪、カタギとヤクザ、2つの世界の対比とその狭間で困惑し憤り後悔し決心しやがて自分の立ち位置を見つけていく坂田くんの姿がへなちょこだけどカッコイイ。そしてヒロインの真弓さんが魅力的。あれ?映画では真弓さんを誰が演じていたかな?印象薄いな。というのが本作の感想なのだが・・・。

    途中で、藤井寺球場や近鉄バファローズが出てきて、意識はもうそっちに飛んでしまった。

    5番が村上、6番が金村、7番が鈴木、9番が水口、そして1番が大石。ということは8番はキャッチャーで古久保か山下だろう。野茂が投げているなら光山だが野茂が登板している様子はない。
    そもそもこの場面はいつなのか?水口が居るので1991年以降。鈴木が下位にいるので1993年頃かな?ということはキャッチャーが山下の可能性はかなり低くなる。

    などと一気に元近鉄ファンの血が騒ぐのである。大坂の町並みを懐かしく感じると共に、藤井寺球場や近鉄電車の音や匂いが甦ってくる。
    もちろん本編も面白かった。一気読みです。

  • 世界一不幸なサラリーマン坂田さんのスピーディな活躍劇。

  • ササヤ食品は ポテトチップスの会社。
    二十七歳のサラリーマン坂田勇吉は
    オニオンチップスのサンプルをもって
    東京から はじめて 大阪に行く。

    坂田三吉を見たくて将棋会館に行くが
    紛らわしい アタッシュケースから 悲劇が起こる。
    次から 次へと つながっていくが・・・・
    ヤクザの抗争にまで まきこまれて。

    坂田勇吉 日本の勇気あるサラリーマンである。
    金倉 が まったくの 男っぷり。
    健さんが 登場することで 場面が引きしまる。

  • 「犬が人を噛んでもニュースにならないが、人が犬を噛めばニュースになる」。そして、しがないサラリーマンがヤクザを追いつめれば立派なミステリになる。生粋の江戸っ子サラリーマンが初めて訪れた浪速の街が舞台。大阪の隣で生れ大阪でも15年ほど暮らした身からすれば、ディープ大阪を強調し過ぎの感 無きにしも非ずだが、作者は「東京者の目から見た大阪」という逃げを打っている。途中で強力助っ人が現れ、「これにて一件落着!」かと思いきや、直ぐに退場。最後は堅気の主人公の大奮闘。ミステリと書いたけど、実は一夜のファンタジーだね。


    続編があるようだ。日本一不運なサラリーマン・シリーズ『涙はふくな、凍るまで』、『語りつづけろ、届くまで』 「ダイハード」のソフトバージョンやね。^^;


    先日読了した高野和明 の『グレイヴディッガー』の読後コメントに何度も出て来たので緊急入手!大阪版ランニング・ナイト。大阪なら地理感覚バッチリ!^^v 2012年08月18日

  • この内容が一晩の出来事だとは・・・気づけばこっちも一晩で読み進めてしまった。まさに走るように読まないとイケない作品だった。

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著者プロフィール

大沢 在昌:1956年、名古屋市生まれ。79年『感傷の街角』で小説推理新人賞を受賞しデビュー。代表作に『新宿鮫』(吉川英治文学新人賞、日本推理作家協会賞長編部門)、『無間人形 新宿鮫IV』(直木賞)、『パンドラ・アイランド』(柴田錬三郎賞)、『海と月の迷路』(吉川英治文学賞)、近著に『爆身』『漂砂の塔』『帰去来』など。

「2019年 『B・D・T [掟の街] 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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