春秋の色 (講談社文庫)

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レビュー : 8
  • Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062634298

感想・レビュー・書評

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  • 2017/11/20 19:14:21

  •  中国古典や身近なことについての随筆集。古代中国の人々は筋肉質的な力がみなぎっているらしい。それが反映されているのが宮城谷氏の小説なら、この随筆には氏自身があらわれているのだろう。酒はからきし弱いという点に親近感を覚えた。

  • 春秋時代や戦国時代に、少しだけ興味がある。
    どうやって知るか、となると、研究書にしても、何を読んでいいかわからないし、読みこなせるとも思えない。
    そこで、何か小説で、と宮城谷さんの本のお世話になる。

    本書は、古代中国の文化や文献を素材にした随筆なのだけれど、同時に夏王朝の頃を描いた出世作、「天空の舟」などを書いた頃の話や、故郷蒲郡についてのエッセイもあった。

    宮城谷さんは、英文学をやってきた人だったことも、本書で初めて知った。
    また、立原正秋ら、大学の恩師たちとの関わりと修業時代のことも何度も出てきた。
    正直、この世代の作家が、大学の文学誌(早稲田文学)で世に出ていくというコースがあるのかとは思っていなかったから、驚いた。
    高校時代に作家になることを志し、大学時代外国語をマスターしつつ、文体を確立させ、そしてさらに数年かけて書くべき題材を見つけた。
    こんな風に作家になっていく人は、今いるのだろうか。

  • 随筆集。宮城谷さんのイメージは学究の徒といった感じなんですが、この本を読んで、ロマンチストだなあと新たな発見をした気持ちです(笑)

  • 新聞や雑誌に連載されたエッセイをまとめた本です。気楽に読めますが、内容は深いです。タイトルから中国の春秋時代について書かれたものを想像されるかもしれませんが、それはちょっと少なめです。以降の時代や漢字についての考察、小説家を志した頃から売れない頃の話、恩師の話、テーマごとに並んでいる訳ではないので話が前後しますが、興味深い話が多かったですね。

  • 裏表紙に書かれている、本の内容紹介から、古代中国や中国古典のトリビア的な本なのかと思った。
    そのような内容も含まれているが、宮城谷氏自身の思い出や、書評なども収録されている。

  • 中国史のこと、漢字のことは勿論だが、ファンとしては今まで触れたことのなかった私的な部分を垣間見ることができて嬉しく読んだ覚えがある。今までこういった私生活や私的な来歴などを全く知らずに、作品の向こうに薄ぼんやりと見えていた作家の輪郭が、急にはっきりし始めるというのは面白い体験だった。

  • 私的バイブル。

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著者プロフィール

宮城谷 昌光(みやぎたに まさみつ)
1945年、愛知県蒲郡市生れ。早稲田大学文学部卒業。出版社勤務のかたわら立原正秋に師事し、創作を始める。1991年『天空の舟』で新田次郎文学賞、『夏姫春秋』で直木賞、1994年『重耳』で芸術選奨文部大臣賞、2000年『楽毅』で司馬遼太郎賞、2001年『子産』で吉川英治文学賞、2004年菊池寛賞をそれぞれ受賞。同年『宮城谷昌光全集』全21巻(文藝春秋)が完結した。
2006年、紫綬褒章受章。2016年、第57回毎日芸術賞受賞、及び旭日小綬章受章。他の著書に『奇貨居くべし』『三国志』『呉越春秋 湖底の城』など多数。また『風は山河より』など日本の歴史に題材をとった作品もある。

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