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- Amazon.co.jp ・本 (252ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062634298
感想・レビュー・書評
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春秋時代や戦国時代に、少しだけ興味がある。
どうやって知るか、となると、研究書にしても、何を読んでいいかわからないし、読みこなせるとも思えない。
そこで、何か小説で、と宮城谷さんの本のお世話になる。
本書は、古代中国の文化や文献を素材にした随筆なのだけれど、同時に夏王朝の頃を描いた出世作、「天空の舟」などを書いた頃の話や、故郷蒲郡についてのエッセイもあった。
宮城谷さんは、英文学をやってきた人だったことも、本書で初めて知った。
また、立原正秋ら、大学の恩師たちとの関わりと修業時代のことも何度も出てきた。
正直、この世代の作家が、大学の文学誌(早稲田文学)で世に出ていくというコースがあるのかとは思っていなかったから、驚いた。
高校時代に作家になることを志し、大学時代外国語をマスターしつつ、文体を確立させ、そしてさらに数年かけて書くべき題材を見つけた。
こんな風に作家になっていく人は、今いるのだろうか。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
裏表紙に書かれている、本の内容紹介から、古代中国や中国古典のトリビア的な本なのかと思った。
そのような内容も含まれているが、宮城谷氏自身の思い出や、書評なども収録されている。