大江戸生活事情 (講談社文庫)

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感想 : 9
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  • Amazon.co.jp ・本 (358ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062634311

感想・レビュー・書評

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  • 再読。学校で習った江戸時代は悪いイメージしかなかったが、この本を読むと、江戸時代が稀にみる知恵と工夫にあふれた時代だというのがよくわかる。反面、西洋文明・現代文明への批判も厳しいので、人によってはうんざりしてしまうかもしれない。

  • 28年8月31日読了。

  • 昔この人の小説を読んだなぁ
    相変わらずの江戸話は興味深い
    20年前以上にわかる!わかるぞお!
    左翼が大嫌いなのか、科学的社会主義と
    揶揄しているのも面白いです

  • 江戸時代(主に中後期の江戸市街)の文化を、庶民の生活に重点を置きつつ、現代と比較しながら分かりやすく解説する、江戸ガイドブック。
    行政組織や貨幣経済の仕組みから、衣食住から娯楽までの日常生活、庶民における仕事の形、教育の形など、当時の諸外国の様子も絡めながら、「江戸は決して不幸ではなかった」事を教えてくれる。
    教科書では知ることが出来ない部分や、時代劇などのテンプレ的「江戸」で刷り込まれた勘違いなどの多さに、読み出した途端、目から鱗が止まらなくなること請け合い。

    ただし、著者の傾向にて江戸時代礼讃…というより、痛切な近代批判がとにかく濃いのも特徴。
    でもその毒々しい皮肉を差し引いても、読む価値は十分にある名著だと思う。
    この本が書かれたのは1993年だから、ほぼ20年近く前になるが、読めば読むほど耳が痛くなる。
    豊かさってなんだろう?と、ふと日常を振り返りたくなる一冊。

    すごく分かりやすく噛み砕いて解説をしているので、とりあえず読んでおいて損はないと思う。
    むしろ多少なりとも江戸時代に興味があるなら、読んどかないと損かもしれない。
    大江戸事情シリーズは他にもたくさんあるけど、内容がよく重複してたりもするので注意。
    あと、歴史の優劣等々に始まる主張の偏りについては、別にこの著者に限った話ではないのだけど、人によってはその一種極論的な匂いに耐えられない場合もあるかもしれないので、自覚のある人はその点も注意。
    情報量と分かりやすさ、取っつきやすさには特に秀でているので、とても有為な本だと思います。

  • 久々に再読。
    最近、江戸もの小説を読む機会が増えていたところなので。
    このシーリズ面白くて、ためになる。

  • 著者が江戸時代をよくいいすぎとも思いましたが、
    実際に江戸時代は素敵な時代やったんちゃうかなと思いました。
    確かに飢饉とかあったけど、
    必要最小限だけ働いて(4時間ぐらい)、
    好きな時に好きなだけ休む。
    今みたいに何もかも合理化されて管理されている社会よりも、とても自分の個性を伸ばしたり好きなことに好きなだけ時間を費やせる時代やったんやなと思いました。
    そらゲームとか携帯とかないけど。
    環境破壊もしーひんし、体にも無理をかけへん。(日が昇ったら起きて、日が暮れたら寝るから)
    今の狂った社会からは想像もできないほど、治安もよかったらしい。
    なんと、殺人事件は年に1、2件。
    のんびりした生活で精神的に余裕もあるから、自殺もほとんどない。

    今の社会をここまで戻すことはできないかもしれんけど、江戸時代の「豊か」な生活から学ぶべきことはたくさんあると思う。

  • よくある内容の本だが、ためになる内容が盛りだくさん。ただし、この著者の他の例に漏れず、近現代文明や西欧文化への過度で痛烈な批判皮肉が説教じみていて余計だ。それなのに、歯切れのよいリズムと秩序だった文章に騙されて(?)最後まで読んで感心してしまう一冊。

  • スローライフ、でもだから面白いという感じです。

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