やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2437
レビュー : 174
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062634373

感想・レビュー・書評

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  • 村上さんのプリンストンでの生活のエッセイ。へ~こんななんだ!とか、ぷぷぷと笑っちゃうお話しが沢山あって楽しかった。床屋と引っ越しの話し、面白かった~~~。こーゆー村上さんの日常エッセイみたいなのも沢山読みたいな。

  • プリンストンに住んでいた頃の体験をもとに書かれた、素直な視点がおもしろいエッセイ集。
    外国で自然に暮らすって、なかなか難しそうだなぁと思った。

  • 村上春樹の紀行文は本当に面白い。「遠い太鼓」でもそうだったけど、こういうことってあるよなあ、という話が満載だ。とりわけ、床屋の話が面白かった。私も外国暮しで経験する困ったことの一つがこれだった。「盆栽と芝刈り」の比喩はまさに秀逸。

  • なるほど、確かに面白い。村上春樹の人柄が伝わってくるようだ。ハルキ嫌いの人はエッセイから読んだ方がいいとココ(http://aniram-czech.hatenablog.com/entry/2013/11/02/111443?utm_content=bufferd0095&utm_source=buffer&utm_medium=twitter&utm_campaign=Buffer)に書いてあったが、確かにその通りかもしれない。
    『運動靴をはいて床屋に行こう』には彼の実にどうでもいい床屋に対するこだわりが書かれているのだが、床屋って「イケてる」と「ダサい」、「若者」と「おっさん」が分かりやすく分離されていて、なおかつ絶対に行かなければならない場所だから、どうしても自意識過剰になってしまうのだ。エッセイにもあったけど、これに技術的な問題やら、話し掛けられるのが面倒やら、そういった別の要素も絡んでくるから余計に複雑。それに恐らく床屋じゃなくても人はそれぞれにどうでもいいこだわりを抱えているもんだ。村上春樹が自身を「男」ではなく「男の子」っぽいと宣言してるのもなんとなく好感が持てる(自分も自分のことをそう思ってるから)。
    エッセイは日常。まぁ日常なんてありふれたつまらないものなんだろうけど(だからこそFacebookでのリア充アピールがウザい、みたいな論調が多く見られるのだ)、でもその日常からちょっとだけ拡大して、視野を広げて、考えてみることは結構楽しいものだ。「p214 それとは逆に、これといってたいした経験はしていないのだけれど、ちょっとしたことに面白みやら悲しみやらを、他人とは違った視点から感じ取れる人たちもいる。そしてそれらの体験を何か別のかたちに置き換えて、わかりやすく語ることのできる人たちもいる。どちらかというと、こういう人たちの方が小説家に近い場所にいるような気がする。」『ヒエラルキーの風景』では日本のエリート(聞いてもないのに偏差値を言ってくるタイプ)をこき下ろしてるけど、確かに自分を少しでも大きく見せようと虚勢を張っているよりも、日常の些細ななんともないようなことに何かしらの意味を見出して、面白い視点で切り取っていく方が、人生は遥かに面白いと思う(そうは言っても他人と数字を比べてしまいもするんだけど)。極端かもしれないけど、石原良純なんてそのタイプなんじゃないか?
    この本からにある、何気ない日常(とは言えアメリカという別世界のことだけど)から切り取ったようなちょっとした考え、想いが伝わってくるから好きだ。

  • 村上春樹のアメリカ滞在記。
    日米欧の比較が秀逸。
    言葉が借り物じゃないんだよなあ。

    自分が感じたことを自分の言葉で書いている。
    物書きなんだから当たり前かもしれないが、それができてる人は少ないと思う。

    文章は読みやすいのに内容は深いです。
    外国に興味がある方は超オススメ。

    遠い太鼓も読んでみよっと。

  • 本書は、著者の1991年からの1年半にわたる「プリンストン便り」といった内容。全体に統一感もあるし、なによりも村上春樹の物書きとしての特徴をよく伝えていると思う。すなわち、彼はあくまでも抽象的に思索する作家ではなく、身体を動かすことで具象的に考えるタイプの作家だということだ。したがってそれは、こうしたエッセイにおいては、車を運転することや、床屋に行くといった、ごくごく日常的な行為の中に立ち現われてくることになる。そして、まさしくそれ故に村上春樹自身の体験的、個性的なアメリカが語られることになったのである。

  • やっぱり、若い。その分自意識が面倒くさい。
    内容は、まあまあ面白いかな。

  • 村上春樹のエッセイ読み直しその二。
    珍しく、一回が結構まとまった量。主題はアメリカについてや日米比較でわりと硬めではあるがそこまで変わらない。この時期のは結構好き。90年代くらい。このあと、村上ラヂオ程度でしか書かなくなったのは残念。

  • (2005年1月のブログより転記)

     以前にも読んだことがあるのだけど、なんとなく再読。ほんとおもしろい。電車のなかでなんども笑ってしまって困った。

  • 村上春樹のエッセイは面白い。
    この本は村上春樹のアメリカ滞在記。
    日常生活の中で考えた事が綴られている。
    ジャズの話はマニアック過ぎてよく分からなかった。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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