やがて哀しき外国語 (講談社文庫)

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 2437
レビュー : 174
  • Amazon.co.jp ・本 (286ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062634373

感想・レビュー・書評

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  • アメリカ在住時代のエッセイ。特別興味深いネタではなかったが、やはり読ませる文章。飽きさせない。さすが。

  • 僕はエッセイ結構好きで、特に外国の紀行文なんかは全く違った世界がのぞけるのでよく読んだりする。

    今回読んだこの本は、著者が村上春樹ということで特に何も考えずに読み始めたが、これが実に読み応えがあって、すぐに読んでしまった。
    1990年代初頭にアメリカに移り住んでからの日常生活でほんのちょっと気になることを数ページの短いエッセイにしているのだけれども、その視点がとてもおもしろいのだ。
    内容は食べ物、人間関係、床屋、パソコン、一日の生活など様々だ。その中から、村上さんなりの気づきや選択が書かれていて、その人となりを知ることからさらにアメリカの当時の雰囲気までわかってしまう本になっている。
    また、「なるべく人に不快感を与えない文章を書くように心がけている」と書いているように、その文体はのほほんとしたもので、それも読みやすさの一助となっている。

  • 再読。アメリカでの暮らし、アメリカから見た日本について、村上氏いうところの「第3印象」で語られたエッセイ17篇。もう13年以上も前の作品なので、情報としての鮮度は古いはずなのだけど、今読んでも新しい発見が多く、おもしろいなあと思う。大人になっても「運動靴を履いて」「月に1度床屋に行って」「いちいち言い訳をしない」男の子でありたいと願う村上氏に、少年性や清潔感を感じる。

  • 1991年のアメリカ、プリンストン暮らしについての本。どこでも生活するというのは瑣末な「いろいろ」を処理していくことなのだと思う。それにしても「スティーブン・キングと郊外の悪夢」の章は怖かった。

  • 1992年8月~1993年11月まで連載されたプリンストン便りを単行本にしたもの。村上春樹さんの人となりが伝わってきて興味深い。

    http://hidamariblog.jugem.jp/?day=20100925

  • アメリカにいた時の体験記。二年半の間過ごしていての目線がつらつらと書かれている。出ている話はジャズ等に一部濃い話題はありつつも、大体はその当時のニュースなんかで盛り上がっていた話題になっていることが多いため、90年代の空気的なものを感じられる。大学での仕事の関係上かわりかし旅行記としてというより、学校でのメイントピックが取り上げられていたのかもしれない。良くも悪くも生活してきたストレートな感想やギャップが偏見なんかが織り交ざっていて、読みやすいと感じる文体で出来ている。

  • たまたま海外にいるときに読んだので
    (題名からして、たまたま選んだのではないかもしれないが)
    共感できるところでは大きく共感できた。

    彼の小説は難解だ、簡単にわかるとかわからないとか
    いえない!
    なんて思っていたけれど、エッセイは好きだ。すごくわかりやすい。
    小説、もういちど、よみなおしてみようかなと思う。

  • プリンストンに滞在していた時に書かれたエッセイ。
    「アメリカ版・団塊の世代」の章が興味深かった。
    人と付き合う中で、そこから見えるもっと広範なもの(社会のシステムだとかそういったもの)を考察するのが村上春樹は上手だと思う。

    それにしても、彼は良い人生を送っているなあと思わざるをえない。

  • 話題が古いのはしゃーないか・・。時代は越えなかった。

  • 90年代前半、アメリカ滞在中のエッセイ集。
    今、読み返すとオモシロイ。

    そうは言っても、90年代前半のアメリカってまだまだ元気だったのねーとか、当時からこんなだったから今、あの国はこんなに大変な状況になっちゃったのねーとか。

    アメリカという国への愛情と冷静な視点が感じられます。

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著者プロフィール

村上春樹(むらかみ はるき)
1949年、京都府京都市伏見区生まれ、兵庫県西宮市芦屋市育ち。早稲田大学第一文学部映画演劇科卒。大学在学中にジャズ喫茶「ピーター・キャット」を国分寺・千駄ヶ谷に開店していた(1981年、店を人に譲渡)。1979年にデビュー作の「風の歌を聴け」で群像新人文学賞を受賞。谷崎潤一郎賞、読売文学賞、朝日賞など数々の受賞歴がある。2006年にフランツ・カフカ賞、2009年にイスラエルのエルサレム賞受賞。ノーベル文学賞に最も近い作家の一人と言われており、毎年発表時期に日本国内でニュースになる。事実、村上春樹作品は全世界で翻訳されており、アメリカ・アジアでの評価がとりわけ高い。フィッツジェラルドやレイモンド・カーヴァーなどの作品の翻訳も手がけ、翻訳家としての仕事も高い評価を受ける。翻訳と創作活動を交互に行うことで、作風を変化させ、作家としての成長を続けている。新作が発表されるたび大きな話題となるが、近年は特別番組「村上RADIO」にてラジオDJも務め(不定期放映)、数々の名言も注目を集める。代表作に『風の歌を聴け』『羊をめぐる冒険』『世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド』『ノルウェイの森』『ねじまき鳥クロニクル』『海辺のカフカ』『1Q84』『騎士団長殺し』。2019年7月31日に『神の子どもたちはみな踊る』が舞台化。アメリカのサックス奏者スタン・ゲッツの伝記翻訳を2019年8月刊行。2019年9月10日発売の『文藝春秋』10月号で「至るところにある妄想 バイロイト日記」を寄稿。

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