哲学を知ると何が変わるか (講談社文庫)

  • 講談社 (1997年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (260ページ) / ISBN・EAN: 9784062635059

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  • 「哲学は純粋なものに憧れる若者のものだ」「哲学は長年の経験と修養がつくりあげるものだ」「哲学は俗世間を離れみずからの欲望を律する人のためのものだ」といった、これまで「哲学」にまとわりついていたイメージを投げ捨てようと著者は述べています。そして、「哲学的」という言葉は芥川龍之介のような貧血症状にではなく、徹底的に通俗的であり、同時に普遍的であろうとする態度にこそふさわしいと主張します。「現在」や「流行」にかかわりつつ、それらを「普遍的」な考察にまで深めていくことが、本書で提示される「哲学」のイメージであり、こうした著者自身の哲学観に依拠してさまざまな哲学者たちの思想が紹介されています。

    ニーチェは、時代に背を向ける孤高の者だけが「生命力の過剰」を無制限に発動させることができると考えました。しかし著者は、現代の消費社会はすべての大衆に、そうした「過剰な生命力」を発動させることを求めているのだといいます。いまやニーチェは時代に背を向けた孤高者ではなく、大衆の無意識を語る哲学者に変貌しつつあり、大衆に消費されてしまう運命にあるのです。

    スピノザは、哲学する自由を絶対的に確保するために、哲学する心の平静に障害をもち込む条件をすべて拒否して生きました。ヒュームは文筆活動を通じて、資産を形成するとともに思索の「独立」を勝ちとった典型的な「フリー・シンカー」でした。一方マルクス主義者は、自由であるためにマルクスの協議に忠実であることを要求します。彼らは自由に志向することを否定する、専横的なフリー・シンカーだと著者はいいます。

    このほかにも多くの哲学者の思想が紹介されていますが、とりわけ上の意見に「哲学はたくましい」とか「哲学は悪食だ」とかいった感じの著者自身のスタンスが明確に示されているように思います。

  • あまり面白くはなかった。著者の自分がたりを聞いてるみたいな本。何が変わるかについても真っ直ぐ向き合って答えたようにはどうも思えない

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著者プロフィール

1942年、札幌市生まれ札幌大学教授『大学教授になる方法』『大学教授になる方法・実践編』『日本資本主義の生命力』『クロネコBOOK倶楽部』『書解・現代マルクス主義』『大学<自由化>の時代へ』『大学は変わります』『現代知識人の作法』(ともに青弓社)、『増補・吉本隆明論』『知的生活を楽しむ小論文作法』『昭和史思想全史』(ともに三一書房)ほか多数

「年 『クロネコBOOK倶楽部』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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