ビッグボーイの生涯―五島昇その人 (講談社文庫)

  • 講談社 (1997年1月1日発売)
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Amazon.co.jp ・本 (244ページ) / ISBN・EAN: 9784062635110

みんなの感想まとめ

一人の人間としての成長と挑戦を描いた本作は、二代目会長として東急グループを大きく飛躍させた五島昇の評伝です。彼の生涯には、様々な評価が伴いましたが、その中での彼の決断力や行動力が際立っています。控えめ...

感想・レビュー・書評

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  • 二世のグールプ会社の会長となり、様々な毀誉褒貶があったにもかかわらず奔走した一人の人間として学ぶ物が多い作品だった。

  • 東急グループを大飛躍させた二代目、五島昇の評伝です。
    家の隣に東急電鉄の本社が在ります。大グループの本丸にしては控え目な建物です。
    昼時出てくる社員達、皆感じ良い。社風なんだろう。
    そうだ、エントランス横の銅像…彼は望んでいない。と思う。

    パラオに素晴らしいホテルが在る。
    彼の思いが詰まったホテルだ。名前はパラオ・パシフィック・リゾート。一見控え目だが、金がかかっているのが分かる。
    建て替えられてしまいましたが、旧キャピトル・東急も素敵でした。

  • 一番大事なことは相談せずに自分で決める。
    偉大な父親の幻影に覆われた状況でのそれはよほど孤独で難儀なことだろう。
    しかし著者の文体によるものなのかもしれないが、この溌剌とした決断力にあふれた人物に孤独に悩むような姿は見えない。
    全力で走り、全力で休む。成功するビジネスマンの典型をよりスケールを大きくして、かつハッキリとした輪郭をもつ人物として描かれた物語。
    読後感が清々しい。

  • ・職人の世界は、効率とは対極のところにある。一見無駄と思えるところにまでこだわるのが職人だ。だが、皮肉なことにその無駄が日本の技術力を支えているのである。
    ・もちろんコスト意識は大切だ。だが、すべて無駄を排除しようとすると、企業はやせ細ってしまう。
    ・無駄には、排除していい無駄と必要な無駄がある。効率主義、合理主義一辺倒の経営では、必要な無駄まで切り落としてしまいかねない。実は無駄か否かの判断は非常に難しい。
    ・あらかじめつくっておいた書類に沿って説明する人を評価していなかった。自分で考え、頭の中で整理して理解していない話などするな、という考えだ。
    ・経済人としての最大の条件は経営手腕よりも人格にあるという考えの持ち主だった。

  • 人に相談せずに決める、トップに求められる方針

    休むこと、それを次につなげることの重要性

  • 東急グループ2代目五島昇氏の人生を城山三郎が纏めた本。東急グループは、五島昇氏の父である慶太氏がビジネスをはじめた。鉄道、観光、映画等のレジャー産業などあらゆる分野に進出し、今の東急グループの礎を築いた。昇氏は、父から受け継いだビジネス基盤をさらに強固なものとし大きくした。売上で比較すると、慶太氏から引き継いだ時は、70社7法人で700億、従業員数は3万人だったのが、347社8法人で2兆8千億、従業員は8万9千人まで拡張させた。凄いの一言に尽きる。しかし、本人はいたって普通だ。周りの人に支えられ人間として大きな器を作っていったように感じる。
    父慶太氏が亡くなった後、今後のことを相談するために父の旧友 正力松太郎氏(元読売新聞のオーナー)を尋ねた時に、「いちばん大事なことは人に相談するなよ」とアドバイスを貰ったり、それを忠実に守っていく。
    例えば、社長の何よりの仕事である人事。昇氏はいつも大胆に行なった。相談もしなければ、根回しもしない。正力氏のアドバイスを守る。なかなかできないことだ。

    語っている言葉に味わいがある。
    「おれだって、よく腹の立つことがあるが、立てたところで無意味だ。かっと来ると思うけど、腹を立てるな」
    「買い漁りとか、ああいうやり方はおれはやらん。他人のつくったものは買うな。やるときは自分でやれ。世の中の役に立つものをやってれば、必ず利益がでる」

    本書はじわりじわりと味が出てくる本だ。

  • 元東急グループ総帥の五島昇氏の生涯を描いた城山氏の作品です。昇氏も魅力的ではありますが、「強盗慶太」と呼ばれ一代で「大東急」を築き上げた父慶太氏の生き様の方が気になりました。

  • 09/29

  • 昇の「休戦の哲学」とでも呼ぶべきものの実践であった。むやみに走らず、休んで走る。休んだ上で走り出す。

  • 昇くん「一番大事なことは人に相談するなよ!」

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著者プロフィール

1927年、名古屋市生まれ。海軍特別幹部練習生として終戦を迎える。57年『輸出』で文學界新人賞、59年『総会屋錦城』で直木賞を受賞。日本における経済小説の先駆者といわれる。『落日燃ゆ』『官僚たちの夏』『小説日本銀行』など著書多数。2007年永眠。

「2021年 『辛酸 田中正造と足尾鉱毒事件 新装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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