天使に見捨てられた夜 (講談社文庫)

著者 :
制作 : 松浦 理英子 
  • 講談社
3.38
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  • (40)
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本棚登録 : 1354
レビュー : 145
  • Amazon.co.jp ・本 (422ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635233

感想・レビュー・書評

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  • 『顔に降りかかる雨』の続編、村野ミロシリーズ。
    父親の後を継いで探偵業をしているミロの今回の依頼は、AVに出ていた女優を探すこと。
    依頼人は小さな出版社を経営しており「アダルトビデオの人権を考える会」の代表である渡辺という女性。
    意外と簡単な依頼だと思っていたが、ただの捜索では済まない事件へと発展していく。
    そんな中、ミロは探偵としての失敗もおかしてしまう。
    そして行き着いた真実は、悲しいものだった。

    2017.3.9

  • ミロちゃん、また性欲が抑えきれず……。何となく流れは予測出来るのに読んでしまうミロシリーズ。

  • 私立探偵ミロシリーズ第二作目。
    あるビデオに出演している女性を探してほしいという依頼が舞い込んだ。
    彼女の存在をひた隠しにする関係者、中々見つからない彼女の様々な謎、ミロへの不気味な脅迫…。

    職種の違いはあるけれど、自分一人でもやる!という強い部分と、ある意味では節操の無いところが
    柴田よしきさんの『RIKO』シリーズ主人公の緑子とイメージがかぶります。
    ラストは想像通り…っていうか既視感がある。再読だったのかな。

  • なかなか。
    主人公には共感できないが。
    終盤の過去をたどる展開は、松本清張の作品のよう。
    急展開のラスト、ミステリー小説として読み応えがある。

  • 3.5
    村野ミロ第二弾。
    結局、父の仕事・調査員を始めたミロ。
    アダルトビデオ絡みの被害女性を救う団体渡辺という女から一人の女性を探すよう依頼を受ける。ターゲットは、レイプもどきのビデオ販売後、自らを切り刻む映像を残し姿を消す。そしてそのビデオは販売直前に中止となっていた。
    制作会社のボス八代と関係を持った事で、信用を失い、父をも失望させ、追い込まれていくミロ。隣人・トモさんとの新たな関係。
    渡辺の新たな資金源となった富豪マダム、
    謎多い殺され方をした元アイドルの男、
    その元妻。様々な人物と絡み徐々に確信に迫る中、渡辺が不審な死を遂げる。
    今話でのミロは、残念な印象。
    「女はこういうもの」ということなのだろうが、設定がリアルでない以上、やはり・・

  • ベースは探偵物語てすが、女探偵・村野ミロ、隣に住む同性愛者のトモさん、敵対関係にある矢代の三角関係が面白いですし、前作『顔に降りかかる雨』より読み易くあっという間に読み終えてしまいました。
    ただ、真犯人が拍子抜けだったのと、全体的にゆったりとした展開だったのにラストは急展開で雑に感じたのが残念でした。

  • 女探偵・村野ミロシリーズです。失踪したAV女優の捜索をする物語で、男好きな主人公、同性愛者の隣人、AV監督と、これまた個性的な人物が登場する当作品。女性に対する人権問題を扱った作品っていうとちょっとかたいかな。。。

  • 探偵ミロシリーズ、2作目と知らずこちらを先に読んでしまった。ハードボイルドらしい。
    一気に読めたものの、イマイチ。ミロにあまり好感が持てず。
    とりあえず1作目と3作目も読んでみる。

  • 探偵村野ミロシリーズ続編。僕らが大学生だった頃、バブルが崩壊して世の中にネガティヴな雰囲気が充満し始めた頃の東京。だから情景はすっと入ってくる。ミステリーとしての完成度も高いし、確かに物理的なグロさも無く。
    でも、この桐野夏生と言う書き手は、多分に倒錯した部分を自分でも抱えてるんだろうな、って思う。まあ物書きなんて大体凡人では無いと思うけど、僕にはミロのふたつの恋愛は理解できないし。女性ならわかるのかなあ?
    僕は林芙美子を描いた後年の「ナニカアル」から入った書き手なんだけど、彼女がどうして林芙美子を取り上げたのかの片鱗は、この辺から読み取れた。
    ミステリーとしても面白いし、あっという間に読めちゃった。ただ、僕には理解不能な感情だな、と思っただけで、それが個人的な志向のせいなのか性差なのかは考えちゃった作品。それをわかんないから、女性の気持ちがわかんないってことか。(^^;

  • 村野ミロ シリーズ第二弾。
    犯人が、予想しやすいのが難。ミステリー小説の王道かも。

    桐野 夏生さんが、今日の作風にどのように変わっていくのかこのシリーズを読みつつ楽しみたい。

著者プロフィール

1951年金沢市生まれ。成蹊大学卒業。1993年『顔に降りかかる雨』で江戸川乱歩賞、1998年『OUT』で日本推理作家協会賞、1999年『柔らかな頬』で直木賞、2003年『グロテスク』で泉鏡花文学賞、2004年『残虐記』で柴田錬三郎賞、2005年『魂萌え!』で婦人公論文芸賞、2008年『東京島』で谷崎潤一郎賞、2009年『女神記』で紫式部文学賞、2010年『ナニカアル』で島清恋愛文学賞、2011年同作で読売文学賞を受賞。2015年、紫綬褒章を受章した。近著に』『奴隷小説』『抱く女』『バラカ』など。

「2016年 『猿の見る夢』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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