甲比丹(カピタン) (講談社文庫)

著者 : 森瑤子
  • 講談社 (1997年6月発売)
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  • Amazon.co.jp ・本 (442ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062635325

甲比丹(カピタン) (講談社文庫)の感想・レビュー・書評

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  • 今この政治情勢だからこそ、冷静に世界を見るためにも読んでおいていいと思いました。森さんの晩年の作品ということでしたが、彼女の精力を尽くして挑んだ作品だったのかなとも思います。

  • 約15年前に読んだものを再読。
    遊女がオランダ人のスパイをする話、ということが印象として残っていた。

    著書は登場人物の人間部分を掘り下げたり、人情や恋愛を描いたというよりは、江戸後期の混乱の一つを取り上げた歴史小説である。歴史の教科書に出てくる人物が出てくることから、なかなか興味深い。
    完結させる前に著者が亡くなってしまったということで、残りの構想を著者の父が覚書として残している。

  • 歴史小説というのか、江戸時代の長崎出島のオランダ人たちの物語。もちろん実際に会ったことを飼料に丁寧に時代考証されていて読みごたえがある。残念なことに執筆の途中で森瑤子さんが亡くなられたので、続きを作家志望だったお父様が書かれたとか。しかしもともとは作家志望のお父様がこの題材の物語を書きたくて、長年資料を収集整理してきたものを、瑤子さんが譲られ書き始めたものらしい。森瑤子ファンにはそのあたりも面白く感じるかも。もちろん私もワクワクして読んだ。これを読むまでカピタンのことは全然思いが及ばなかったけど、あたりまえだけどこういう人たちが実際に日本にいてたくさんの情報をもち当時の幕府や文化人は影響を受けていたんだな。。歴史資料としても楽しめる。

  • 長崎出島での薩摩とオランダの密貿易を探る近藤重蔵、近藤を恨みながらも手先にならざるを得なかった高梨せきこと遊女照葉がメインになるのかな。

    貞操を守るために殺人を犯し、その罪で遊女に堕とされた高梨せきが昔思っていた男の名村恵介と出島で出会い、過去を断ち切るために取る行動とか、流刑の父を救うために近藤の手先となり、カピタンの女になるところとか…悲惨な人生に同情。

    話自体は未完なので結末は何とも言えないけれど、探索物のような人情物のような恋愛物のような、色々な要素が入り組んでいて読んでいて楽しめた。

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